「バカに感謝しろ」
タイトルは父の言葉だ。
いい学歴、というか、
東大に入らねばならないという信条の父により
それに向けた教育を受けさせられてきた。
順位や偏差値は人との相対的な評価だ。
その評価で上に行くためには
自分より下に行く人がいないといけない。
そのための考え方がタイトルのものだった。
バカがいるから自分が上にいる、
バカのおかげで自分の偏差値が上がる、
だからバカに感謝しろと説教を受けてきた。
倫理も何もない父だった。
それで実際に
自分の下にいる人に感謝したことはない。
自分の絶対的な能力は変わらないからだ。