見出し画像

人は間違いを見つけられない

仕事でお手伝いさせていただいた本が出来上がった。ある大学教授のご著書である。作図をはじめ、文書の整理の他、英語やフランス語のサイトのリサーチなどもお手伝いさせていただいた。その方とはお付き合いも長く、これまでのご著書執筆の際もお手伝いさせている。先日、できあがったご著書を送っていただいた。今までデータでしか見てなかったものが実物になって手元に届くと感慨深いものがあった。


しかし、何人かでさんざん読み返しているはずなのに、どうやら誤りがあるらしい。それが何かの誤りであるか私は見つけられていない。誤字脱字なのか、文章の構成なのか、それとも情報の誤りなのかよくわからないが、あれだけ何度も読み返したはずなのに、出来上がってから誤りが見つかったようなのだ。

私は今日印刷物を入稿した。印刷用のデータに変換して、最後に読み返してみるといくつか誤りが見つかった。これとて何人かの校正を得ているはずなのに、なぜこんなギリギリになって間違いが見つかるのか。
これまでに作ってきた印刷物などもそうである。何度も何度も目を通しているはずなのに、なぜこんなことに気がつかなかったのだろうと言うほど大きなミスが実はたくさんある。注意力が足りないのか、集中力が足りないのか、はたまたぼんやりしているのか、理由はわからないが、必ず後から誤りが見つかる。


何のテレビだったか、ある出版関係で有名な人が、原稿の誤りは何度見ても見つかる、絶対になくなることはないと言っていた。大きな組織で、皆に知られた印刷物でさえ、そうであるのだ。


完璧な人などいないと言う。人は間違いをおかす。私たちはきっと日々たくさんの過ちを犯し、その間違いに気づかないまま過ごしている。
それで良い。
人は間違えるものだ。
そして、人は間違いを見つけられないものだ。

#毎日note
#note
#日記
#障害者
#車椅子
#身体障害者
#エッセイ
#間違い
#印刷物
#校正
#完璧主義

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?