あらすじ:車椅子の女の子チーチと、エンターティナーのゆぅたん(白川優太郎)、ある日のデートでゆぅたんはチーチを気づかうが、チーチは徐々に気持ちが沈んでいき… ◆ ◆ ◆
象は鼻が長い。 この単純な日本語が、長い間言語学者の間で論争になっているとは知らなかった。 問題となっているのは、この文章の主語はどれかということである。 「は」と「が」は助詞である。 養護学校時代、国語の授業では日本語の文法は学ばなかった。ほとんどの生徒は大学を受験しないからなのか、学校全体の知的水準に合わないからなのか、それとも文法よりもそこに書かれている登場人物などの心を読み取る方優先したのか、その辺はわからないが、私が文法用語を知ったのは卒業後である。ただ、「は」
ある言語とある言語の間に、文化的・言語的つながりは全くないにもかかわらず、同音異義語が存在することがある。 例えば日本語の「アホ」、スペイン語では ajo と書いてアホと読みニンニクのことを指す。スペイン語で vaca は「バカ」と発音し牛を指す。sopa de ajo y vaca ソパ デ アホ イ バカ と言ったらニンニクと牛肉のスープ料理だ。 似たような言葉は他の言語にもある。先ほどは同音異義語の例を出したが、同音同義語と言っても差し支えない単語も存在する。 例えば
この投稿で毎日連続投稿が600日目だそうだ。私のミスで”noteの記録上”途切れてしまった約半年分180日を足せば連続780日書いていることになる。 780日前はどうしていただろうか。 どんな気分でいただろうか。 何一つその日のことを覚えていない。 「今日書いておこう」「そうだ、今日も書いておこう」「3日続いたからまた書いておこう」その繰り返しだ。 せっかく連続した記録を途切れさせたくないという”もったいない精神”はあるものの、大きな記録を立てようなどとは思っていない。 た
雨の匂いが好きだ。 ペトリコール、ゲオスミン、それが雨の匂いの正体だと言う。ペトリコールは雨が降り始めのときの匂い、ゲオスミンは雨上がりの匂いと言われている。もっとも、他の匂い、走行車が出す各種ガスのにおいや、木・草・花、建材、動物、土、その他たくさんの匂いが混じって、我々の鼻に届いているはずだ。私が住んでいるこの地域だと、海からの潮の匂いも入っているに違いない。 先日出がけに雨が降っていた。私はポンチョをかぶっていたが、ヘルパーさん達は雨具を使わなかった。そのくらいの弱い
この何年かで電話をする機会がめっきり減った。親しい人との電話は楽しいし、何の苦もないが、連絡をしなければならないとか、問い合わせをしなければならない時はどうしても電話を使うわざるを得ない。相手方もチャットbotなどで電話をする機会を減らしているが、チャットでは解決することができないこともある。例えば車椅子で劇場に行くときは電話してくれと記載があり、そこで怒られるわけでも拒否されるわけでも何でもないが、重い腰が更に重くなる。(しかも待たされた挙句電話代はこちらもち!) 電話を
中学生の頃、初めての美術の時間は石膏の立方体のデッサンだった。週に一度、ずっとその続きを描かされた。「出来ました」と言っては指摘され、何日もそれに費やし、とうとう飽きが来ることだった。先生は私の絵に丁寧に定着剤を吹き付け、額に入れてくれた。 石膏でできた何の変哲もない物体を描くのはつまらなかったが、私はそこでデッサンの基本を叩き込まれたのだった。 形、質感、光、その3つを正確に捉えること。 私にそれを完璧にはできないが、ものを見るときに、このことが役に立っているのは間違い
「雑念、湧きますよ」と僧侶はいたって通常運転で言った。 瞑想がテーマのテレビ番組でのことだったと思う。 瞑想が良いという話はずいぶんと前から聞いており、私も度々やってみるも、雑念だらけでうまくできない。むしろ頭の中は雑念でいっぱいになってしまい、無にすることなんて私には無理なのだと思っていた。だから僧侶の言葉は意外だった。 雑念が湧くことを前提として、湧いた時に意識を他に持っていくのだそうだ。たとえば、風の音、鳥の声、水の流れ…そういう音に注意をそらし、今沸き起こっている雑
スキンケアのコフレを何か1つ買おうと思って、動画サイトを見ていた時、ある現役医師の動画に出会った。形成外科や皮膚再生分野の専門家のようだ。動画のあるところでその医師は言った。 スキンケア商品に含まれている成分は所詮化粧品レベルであって、どれを使ってもたいして変わらない。 それは、年齢を重ねて重ねると、高価な化粧品を使わなくてはならないと言うことに対するアンチテーゼであった。専門家として正しいことを伝えたいと言う思いは十分に理解ができる。しかし、医師は別の動画でこう言ってい
「わたしの勉強法」という企画が出ていたので、応募すべく執筆にとりかかった。語学について初稿を書いてはみたものの、”勉強”と”練習”の違いから始まって、このお題に反するような内容になってしまったのでボツにした。次に、勉強法というよりも、いかに毎日継続するか、そのコツを経験に基づいて書いてはみたが、既視感が否めない。 語学に関してもそれ以外でも、パワフルな人は年がら年中テキストを開いたり音声を聴いたり、とにかく隙間時間をすべてそれに注いでいる感じだ。私も試みたことはあるが、どう
わぁ~っ 真っ白!!! 先月のサロン・ド・パルファンで、ある女性調香師さんの接客を受けていたとき、彼女は私の手の甲を指してそう言った。 彼女のあまりの驚き様に私の方がビックリしたが、肌が白いと言われることに慣れている私は「でもいろいろアラが目立って結構大変なんですよ」と返答した。 コスメカウンターで「色が白い」と言われるのは、半分本音で半分リップサービスだと思っている。しかし、香水を売る現場で肌を褒めたところで香水が売れるものではないから、彼女から出た言葉は本当なのだと思う
父が存命中のこと。ある日、百貨店から帰ってきた父はちょっと得意気に「カニが千円だったから買ってきたぞ!」と言った。ほぐしてパックに詰められカニ、一口食べるとそれはカニカマだった…。 父の名誉のために言うと、彼は食に貪欲で、目が利き、味にもうるさく、安いからと食材をパッとカゴに入れるような人ではない。そんな父が騙される程よくできたカニカマだったのだ。 高級なカニカマは大変美味しかった、、かどうか私は覚えていない。 カニカマは安いし、その上とても便利な食材だ。我が家でカニカマ
急に夕暮れが早くなってきた。帰り道、既に月や星明かりが見えるようになり、ジャケットやストールを巻かないと寒くていられなくなって、木枯らしで頬が冷たくなっても、11月から12月は何となく気持ちが浮足立つ。 それは多分、クリスマスという大きなイベントが待ち受けているからだろう。 現代のクリスマスはほぼ商業的イベントであり、クリスチャンではない私はクリスマス商戦にどっぷりつかっている。 まず、クリスマスソングだ。 百貨店で、シャンシャンと2拍子の鈴の音と長調の明るい曲が流れてい
1年の中でたった1日、数分だけ現れる光。その光を辿って足元を掘ると、宝物のありかを示す地図が見つかる…。 アドベンチャーストーリー好きにはたまらないシチュエーションだ。それは、だいたいが夏至や冬至、そして春分。映画『インディ・ジョーンズ』にそんなシーンがあったように思う。 メキシコのチェチェン・イッツア遺跡では、春分と秋分の年2回、太陽が一定の角度になると蛇が現れる。ピラミッドの階段に光と影のコントラストによって蛇の胴体を浮かび上がり、ピラミッド麓のククルカンと呼ばれる蛇
昨日は”自分の誕生日プレゼントを買う”と称してデパートに行き、かなり綿密に調査し、予算を組んで出かけるも、あっという間に予算オーバーという大失態をしでかした。 カウンターで、下地にパウダーだけの簡単なベースメイクの上から(しかもほぼくずれてスッピンに近かった)、セミマットに仕上がるパウダーと、仕上げに艶肌・保湿系のパウダーを丁寧にはたいていただくと、画像修正アプリでソフトフォーカスをかけたような肌になった。あまりの感動に、予定してていたアイテムの他にその高級パウダーを購入して
ワタシさんへ ワタシさん、お誕生日おめでとうございます。 ワタシさんは確か「お誕生日は来るけど、歳は取らないシステムになっている」と言っていましたよね。おっしゃる通り、多少見た目は若く見えますが、中身は立派なおばさんですよ。 でもね、おばさんてのは悪い意味じゃないですよ。それなりに経験を積んで、今度は若い人を導ける立場になったってことです。 えっ?白髪が増えたですって?それに目尻のシワも? まぁ、良いじゃないですか。ちゃんと生きてきた証です。 ワタシさんは”自分はたいした