【勝手な詩】　ループ

ただなんとなく、風が吹く
葉はどこへ行くのかも知らず、ただ落ちる
月は昼を探して眠り、
川はうたた寝しながら、どこかへ流れる。

足音も、鼓動も、ただそこにあり、
深く考えることもなく、
石は石のままで転がる。
鳥は雲の中で、羽ばたくのを忘れる。

理由もなく、意味もなく、
星たちは散らばってはまた集まる。
ただ、なんとなく、ただそれだけで、
宇宙は何度も同じ夢を見ている。

だから、僕も今日、
ただ生きる。
空気を吸い込み、
何も考えずに、また吐き出す。

そのリズムは、どこかで誰かが踊っているかもしれない。
けれど、それも見えない。
それでいい。
ただなんとなく。