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私が金融専門職から内定を頂くまで

皆さん、お久しぶりです。数年前、私は就職活動の真っ只中にいました。その経験を通じて得た学びやTipsを、少しでも多くの人に還元できればと思っていました。しかし、仕事に追われる日々が続き、なかなか時間が取れずにいました。最近ようやく仕事が落ち着き、振り返りも兼ねて、私の就職活動を振り返りたいと思います。

現在、私はマーケット関連の仕事に携わっています。就活当時、私は投資銀行のグローバルマーケッツ部門やアセットマネジメント業界、コンサルティング業界など、狭き門と言われる業界で内定を獲得しました。特別な境遇や強力なコネクションがあったわけではなく、一般人としての努力で内定を勝ち取りました。この記事が、皆さんの就職活動の一助となれば幸いです。

就活当時のスペックと生活

私の就職活動時のスペックは以下の通りです。

学歴:旧帝大理系院
ガクチカ:起業(途中で頓挫)、研究
性格:飽き性、負けず嫌い
資格:TOEIC900 、財務会計の勉強を少しやっていた、、くらい
部活:無し

起業と書かれていますが、結論から言うと失敗しました。今流行りのビジネスの簡易版を試みましたが、集客に苦戦し、結果的に損を出しました。バイトもまともに続かず、夜な夜な飲み歩いていることが多かったです。しかし、その中で多くの人とコミュニケーションを取る機会があり、初対面の人と心地よい会話をすることは得意でした。過去にコロナ渦で対面での出会いがない中で、マッチングアプリで女性話す機会も多かったことが、気を使いつつ相手を楽しませる会話を上達させてくれました。これまでに経験した様々な要素が就活でも生きた場面が多々あったっと思います。皆さんも大したことやってないよ~と思うかもですが、必ず生きる強みはあると思います。その強みを客観視するのが一番難しいですが。

どのようなステップで就職活動を進めていったのか?

私の就職活動は以下のステップで進めました。

  1. GD・ケース面接をほぼ完成までもっていく

  2. ざっくり自己分析(やりたくないこと、モチベーションの源泉を見つける)

  3. 志望業界の選定(2業界くらいまで絞り込む)

  4. 汎用性の高い志望動機の作成

  5. ES執筆+面接練習の数をこなす

補足:なぜGDをはじめに対策したのか


GD(グループディスカッション)やケース面接を最初に対策した理由は、以下の通りです。

  1. 選抜コミュニティに入ることができる: 早期から横のつながりを作ることができる。

  2. 論理的思考力や積極性を鍛えることができる: 発言力や論理的思考力を高めることができる。

  3. 個別企業の選考対策に集中できる: GDやケースがある程度完成していると、個別企業の選考対策に集中できる。

これらの理由から、GDやケースを最初に対策することが効率的だと考えました。

GDやケースを先に完成させることが重要です。これにより、効率的に選考を進めることができます。選抜コミュニティに入ることで横のつながりを早期に作り、論理的思考力や積極性を鍛えることができます。さらに個別企業の選考対策に集中するためにも、この順番で進めることが効果的でした。

就活初期の環境の大切さを痛感する一方、私が感じていた違和感

私が就職活動を本格的に始めたのは、大学4年の12月ごろ(学部生であれば、大学2年の12月に相当)です。始めたのはだいぶ早い方ですし、理系院生になる人の中では、大学院に入る前にすでに始めている人は希少な存在でした。

実はこのころからgood FindなどでGD講座を開いていたので、よく分からないまま参加してました!(ボコボコにされていましたが(笑))。ただ、ここでの失敗経験が自身のハード・ソフトスキルを向上させてくれました。(私の場合は、①思考速度の向上、②解くべき論点の選定、③ノンバーバルの3点)

この時期に始めている学生の大半は、投資銀行のIBDと戦略コンサル志望でした。周りのレベルが高いので周りと話しているうちに、自身に足りない能力を伸ばしてくれることに加えて、上記2つの業界の仕事内容や働き方について話す機会が多く、自分でもよく調べるようになりました。
しかし、調べていた中で出てきたのは以下の情報……

  • 激務(朝九時から働いて、25時ごろ帰宅)

  • 基本的に若いうちは上から指示されたことをこなしてくのみ(行動選択を取る際の意思決定権がない)

  • 個人単位での収益性が可視化されないので、定性評価になりがち

  • 給料は高いものの、そのほかのホワイト職種と200万程度の違い(サラリーマンなので諸々惹かれるとすると、コスパ悪くないか??)

私は正直、なぜ受験勉強・就活戦争で勝ってきたにもかかわらず、周りが社畜の道を歩みたくなるのかわからなかった。(東大生などの高学歴、ザ・優等生は偏差値至上主義に毒されており、就活偏差値の高いところでカタカナ用語が多そうなところがキラキラして見えるっぽいってのが私の仮説。たまたまそれらの業界が激務)

話を聞くにつれて、正直これらの業界を目指すモチベーションがなくなりつつあった。

本音ベースで以下の条件を満たしていないと働きたくなかった。

・労働時間が長くない
・飽き性でも、飽きにくい仕事
・1人当たりの裁量が大きく、数字で評価される環境
・年収のアップサイドが大きい
・高度な専門性を有している(中年になって専門性を持っていないジェネラリストにはなりたくなかった)

自作

これに当てはまる業界として、①投資銀行のグローバルマーケッツ部門(通称GM)、②資産運用業界(通称:AM)があった。そこで、この2業界を本命業界として就職活動を行うことにしました。労働時間はゆるふわメーカーに比べたら長いものの、IBDや戦略コンサルなどに比べたらたかが知れていました。(クライアントが動く時間がマーケットが空いている時間なので、それが終われば基本忙しくなりくいです)。また、マーケットは常に時事ニュースを反映し、常時変動しています。トレーダー・セールスに関しては、担当のプロダクトや顧客を持つことから、自身のテリトリー内では好きなように行動し収益を上げることができる。さらに、年収のアップサイドはIBDと同様に高く、出口戦略もそれなりには幅広い(事業会社のトレーディング、アセマネ、ヘッジファンド)。OBを見ているとおもしろい人も多そうであった。

春から夏インターンまで

すこし話がそれましたが、GD・ケース練習していく中で2月の終わり頃にはある程度GDは完成させました。3月は、卒業シーズンで就活さぼっていましたが自己分析を軽く行い、各業界の当てつけの志望動機を作成するくらいにもっていきました。
そして、4-5月ごろから一部外資の選考がスタート。ベンチャーの選考と並行して面接での立ち振る舞いや、志望動機のブラッシュアップを行いました。懇談会におけるベンチャー企業の志望動機を寝る訓練は非常に大切です。志望動機でどのようなものが適切かどうかを感覚的に判断できるようになり、異なる業界の志望動機を作成する際にも役に立ちました。志望動機の練り方について詳しくは、また別のところで話したいと思います。この時期に実は一部本系業界の外資の選考が開始していましたが、ES提出が間に合わず結局受けることができなかったです。
6-7月ころにはインターンの選考が始まりました。この時期の就活生はある程度対策が完成した猛者同士で争うことになります。いろいろ苦労したこともありましたが、夏インターンの結果は以下の通り。

  • 戦略コンサル:2社

  • IBD:1社

  • GM:2社

  • 生保運用部門:1社

  • その他国内金融:4社

部活もろくにバイトもインターンもしてなかった私が春に立てた戦略はそれなりに成功したと思います。
成功tips、選考の雰囲気・実際に通過している人の雰囲気については、別のところで記載したいと思います。

秋インターンから内定まで

夏インターンでパフォーマンスがよかった場合、基本的に夏インターンの優遇ルートに乗ります。この時期は、優遇ルートの選考の消化をしつつ、秋・冬インターンの選考を受けていきます。ここで受けていた業界は、秋冬になってようやく募集開始するアセマネ業界、滑り止め用のBig4などの総合コンサルなどです。

夏インターン前に猛者たちと争ったことで得た学び・経験もあり、秋・冬インターンの通過率はほぼ100%でした。また、夏インターン後の優遇ルートで結構時間取られるのでまともに秋インターンの選考対策をしている時間は正直ありません。特にGM部門の選考は永遠にデスクの社員と面談させられます。ある会社では最終面接までに30分×20セットの面談が組まれていたことも冗談抜きでありました。無事、地雷を踏まないように優遇ルートを進んでいきました。冬(12月)前には、夏のGM2社、生保運用1社、冬のアセマネ3社が無事優遇に進み、Big4などは内定をいくつかゲット。夏に受けた戦略コンサルは、自分に合わなさ過ぎたのでインターンで落とされました。(お菓子など食べ放題だったので、マジでお菓子を食べに来ているだけの小僧と化してました(笑))

そして、年明けに選考の大詰めが入り、春に入る前に内定をもらったという感じです。凡人であるがゆえに、内定までは非常に長い道のりでした。(ちなみに本選考組の顔がかわいい帰国子女は数ヵ月で内定取ってました(笑)何とも言えない気持ちになります。)

最終的に内定を取れた秘訣について

詳しくはこの記事では書きませんが、内定を取れた秘訣は以下の3つに集約されると思います。

  • 他の人よりも早い時期に適性のある業界選定を行えたこと

  • 深く業務・業界理解をできていたこと

  • GM就活で必要な素養を面接応対の中で感じさせることができたこと

最後に

割愛したところが多くございますが、GM・AM就活の時系列や内定者の実際の選考スケジュールについてざっくりと把握できる記事になっていると思います。これから目指す方はぜひ参考にしてみてください。


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