褒めるとおだてるの違い
いきなりですが、褒めているつもりなのに、相手が不機嫌になってしまったことや、褒められているのに嬉しくない気持ちになったことありませんか?
今日は、「褒める」ことについて、考えてみたいと思います。
0、自己紹介
初めまして。都内で、一軒家を使った高齢者デイサービスの管理者をしているHIROYUKIと言います。34歳、2児のパパでもあります。
リハビリテーションの国家資格である作業療法士という資格を持っています。
デイサービスの場が高齢者や働くスタッフにとっての「輝ける第2の居場所」になるように誠心誠意取り組んでいます。
1、褒める の定義
話を進める前に、「褒める」とは何か?前提を揃えるために、定義をしたいと思います。それは、
【人やモノ、環境について価値を発見して”伝える”こと】
と私の中では定義しています。
その価値は、相手が意識していることだったり、相手が気がついていなかったりすることだと、さらに効果的に相手に届くことが出来ます。
「褒めること」が目的になってしまうと、一方的なものになり、エゴとも言えます。
そうではなく、「相手の良好な人間関係、相手の成長を後押しする手段として「褒める」というツールがある」と思ってください。
2、褒められているのに 嬉しくない時
逆に褒められているのに、嬉しくない時、褒めているのに相手に伝わらなかったり、相手が不機嫌になってしまうときはどんな時でしょうか?
相手が煽てられている、おべんちゃらを言われている、下手すると馬鹿にされていると思うのは、どんな時でしょうか?それは、
相手をコントロールしようとしている時
と言えます。
つまりは、「下心が見え透いてしまう時」と言えますね。
相手をヨイショして気分を良くしようとしたり
好かれようとして思ってもいないことを言ったり
とってつけたような言葉を並べた時
相手は嬉しくないですよね。
反対に、【人やモノ、環境について価値を発見して”伝える”こと】
を意識するというのはどういうことでしょうか?
それは、【客観的な事実に対してどういう価値があるかを伝えること】
と言えます。
例えば、次の3つのうちどれが一番伝わりやすいでしょうか?
① 〇〇さんって仕事ができますよね。
② 〇〇さんて仕事ができてかっこいいですね。
③ 〇〇さんの仕事の進め方を参考にしたら、私もタスク処理が速くなりました!他の部分を参考にさせてもらいたいです。
私は、単純な性格なので全部嬉しいですが(笑)
①と②は、主観的な感想にとどまっていますが、
③は、「〇〇さんの仕事の進め方を参考にした」(客観的な事実)に対して、「参考にしたら私もタスク処理が速くなった」という価値があり、それを相手に伝えているので、相手も受け取りやすいです。
他にも、上司から部下にフィードバックするときに
① 〇〇さんは、仕事が出来るようになったね
❷ 〇〇さんは、1ヶ月前よりも仕事がスムーズになったね。余裕が出てきたから他の仕事も安心して任せられるようになって嬉しいよ。
③〇〇さんは、1ヶ月前と比べて仕事が早くなったね。そのおかげでお客さんのことをじっくり考えられる余裕ができたように感じるよ。
のように、事実に対して、どういう価値があるのかを伝えることが出来ると、相手は受け取りやすく、モチベーションも上がると思います。
3、さらに相手に伝わるようにするには
さらに「褒める」ことが効果的になるには、どうしたらいいでしょうか?
それは、「いつも気にかけていることが相手に伝わっていること」が大事です。
いつもは、挨拶をしてもそっけなかったり、作業をしながら話を聞いたりしている上司に、
「仕事が出来るようになったじゃん」と言われても嬉しくないですし、なんならちょっとムカつきますよね(笑)
逆に、いつも気にかけてもらっている上司に、同じように言われたらどうでしょうか?受け取りやすさが違いますよね。
いつも上司部下に限らず、親子や夫婦間でも「いつも見てくれている」と感じている人から褒められると嬉しいですよね。
そのためには、常日頃から、「相手に興味関心を持って観察すること」
が大事になってきます。
とってつけたようなものはすぐバレるんですよね。
上司として、部下の成長を願うなら、日常から「相手に興味関心を持って観察すること」を意識したいですね。
4、まとめ
いかがだったでしょうか?褒めると煽てるの違いについてまとめると
✅ 褒めるとは、【人やモノ、環境について価値を発見して”伝える”こと】✅ コツは、客観的事実に対してどういう意味があるかを伝える
✅ 「下心がある」「相手をコントロールしようとする」の時は逆効果
✅ 日常から相手に興味関心を持って観察することでより効果的に伝わる
ということになります。
最後まで、ご覧くださりありがとうございました。
今日1日が良い日になりますように!!
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