コーヒー熱、再燃
20年くらい前、私はパンの修行をしつつ、パンに合う「食材」や「ハードドリンク、ソフトドリンク」の知識やスキルの必要性を感じていました。
そこで、まず興味関心が高いものから手を付けることにした当時の私が選んだのは「エスプレッソ」。
まだバリスタというワードもあまり一般的ではなかった時期でしたが、これからエスプレッソを主にしたドリンクは必ず日本に浸透すると確信を持っていました。
あと、単純にカプチーノやラテアート、バンコでエスプレッソを飲む文化が私の瞳にカッコ良かく映ったのもあります。
その頃、すでに国内にも活躍されているバリスタはたくさんいらっしゃり、皆さんWBC(野球の方ではなく、ワールドバリスタチャンピオンシップの略ね)を目指して国内コンテストも活発に行われていました。
私は誰か教えてくれる人が身近にいなかったので独学だったこともあり、本を読み漁ったわけですが、それでも分からないことだらけ。当時はネットもまだ黎明期だったので「足」を使って勉強するしかありませんでした。
なので、少しでも勉強できそうなお店があれば行ってそのお店のバリスタに質問しまくっていましたし、行けそうなコンテストの類は日本全国どこでも行っていたと思います。
その頃よく会場でお顔を拝見していたのは、バリスタ部門では島根の門脇氏、六本木の横山氏、あとはこれを読んでいる皆さんがよく知っている当時はボンタイン珈琲に勤務されていた浜地氏等。サイフォン部門では三重の吉良氏等でした。
それらの方が出している本を読んでは、夜な夜な帰宅後に練習(当時はデロンギの家庭用エスプレッソマシンで練習していました)。
帰りがけに毎日牛乳を1本買い、それを使い切るまで練習するという日々を結構長いことやっていたと思います。
その頃、名古屋校立ち上げの話が浮上し、私は立ち上げに関わることになりました。(この話も長くなりそうなので、別の機会にして中略)
で、名古屋校にエスプレッソ関連の機材も入ることになったわけですが、初年度の学生募集活動の際、学内にはまだ誰もそれらの機材を扱える人がいなかったため、独学でやってきた私がエスプレッソやラテアートの実演をするという大役を担うことになったのです。
後に、一期生として入学し卒業後に助手として共に働いた同僚Nさんからは「○○(私)先生はバリスタの先生だとずっと思い込んでいました」といわれ(続け)ましたが、それも良い思い出です(汗)
で、前置きが長くなったのですが、その後は日々に追われ、生活の中でのコーヒーの優先順位は下がり、何年間もインスタントコーヒー(と言っても、ネスカフェGBは飲みやすくて旨いです)ばかりになっていました。
しかし、ひょんなことから最近コーヒー熱が再燃し、毎朝コーヒーをドリップし、水筒に入れて職場に持ち込む生活をしています。(やっと本題に辿り着きました)
そのひょんなこととは何かというと、ハリオのドリッパー「MUGEN」の存在を知ったこと。
この「MUGEN」、何が良いかというと、ドリップ作業で必ず行う「蒸らし」等を一切行わず、お湯をドバーっと注いで放置で終わるという点。
なんて手軽なんでしょ。
朝の忙しい時間にピッタリの逸材。これなら毎朝ドリップしても苦にならない!ってことで、コーヒー熱が再燃したのです。
私の悪い癖はハマると深堀りしたくなるところで、とりあえず道具類は「買わない!」と心に決め、豆も「高いものは買わない!」と決めて、その癖を封印しています。
しかし、ハマりだしてから、ドリッパー2つ、サーバー、ハンドミルと増え、豆は10㎏近くストックが増えてしまいました(汗)
暫くはコーヒーに困ることはないのですが、アイスコーヒーの美味しい時期が来ると新しい豆が、、、となりそうで少し、、、
以前はエスプレッソを中心にハマっていたわけですが、その当時は若かったこともあり「ドリップなんて」とイキってロクに勉強していませんでした。
なので、ハンドドリップに関する知識やスキルはほとんどなく、それも再燃しハマっている理由の一つかもしれません。
なんにしても、新しい引き出しが自分の中に増えるのは本当に面白いし、自分に自信が持てるので、どんどん引き出しを増やしていきたい。
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