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歩いて有馬温泉へ(1)JR福知山線廃線跡を歩く

JR福知山線の生瀬駅から武田尾駅の約6km(約2時間)を歩くコースです。
桜がたくさん植えられているので、桜の開花シーズンにおすすめです。

廃線跡ハイキング

有馬温泉の行き帰りの途中にハイキングを楽しまれるのはいかがでしょうか?
お車でお越しの時も駅で車を止めてハイキングを楽しんで頂けます。

【おすすめのプラン】
武田尾温泉駅スタートをお勧めします。
コース終了から生瀬駅までは国道196号線を歩くので情緒がないからです。それとコースを間違えにくいという理由です。

お車を駐車する場合。名塩駅傍の駐車場が駐車台数が多いのでお勧めです。
その場合、JRに乗って1駅下って武田尾駅へ、ハイキング後は生瀬駅から名塩駅に戻らないといけませんが、それが良いと思います。
武田尾駅の周辺に止める場合、竹田尾までが時間が時間がかかるので、ドライブも楽しまれるのであればおすすめします。

駐車場の案内にリンクしています。

【歩いてみました!】
お客様にお勧めするならスタッフが経験していなければいけないという事で、2022年10月3日(月曜日)8名で歩いて来ました。

有馬温泉から神戸電鉄で三田へ、三田からJR福知山線に乗り換えて武田尾駅下車。

駅を出て左です。右手に川を見て下流に向かっていれば正解です!

すすむと・・・

武田尾駅から550mの時点。

廃線跡を歩くのは2回目ですが、現在は色々な物が整備されているので、わかりやすいと思います。

武庫川の下流に向かって歩きます。

武庫川を下って行きます。枕木が残っていて、枕木の間に砂利が入れられているのですが、凸凹しているので少し歩きづらい。履きなれたスニーカーがおすすめです。

桜の頃が楽しみです。

桜がたくさん植えられています。花見シーズンに歩くのは良いと思います。
武田尾駅から1.3km。生瀬・名塩駅まで5.5kmと表示されていますので、全コース6.8kmという事になります。

懐中電灯を忘れずに!

途中、いくつかトンネルがあります。そのなかで3つ程、真っ暗闇のトンネルがあります。先が見えないのです。

懐中電灯を忘れずに!

昔来た時は懐中電灯を忘れて苦労したことがあります。その時は片手はトンネルの壁を触りながら歩きましたが、くれぐれも懐中電灯を忘れないようにしてください。

この看板が出てくるとコース終了です。あとは名塩駅か生瀬駅に向かうのですが、生瀬駅に向かうのが良いと思います。

歩いて改めて思ったのですが、武庫川は名塩駅までの間の中には川幅が狭くなり両側に崖が高くそびえている所があります。木曽路かと思うぐらいの巨岩が川に転がっています。
だから昔の人は生瀬から直接有馬の方へ、もしくは名塩の山の方を歩いたのだと思いました。

【私たちの場合】
歩く前に腹ごしらえを、という事で三田に行く前に、能の勉強を兼ねて昼食をとりました。

三田屋本店 やすらぎの郷

能のイロハのイを教えてもらったのですが、その時に有馬温泉所縁の能があり、11月22日 13:30 三田市総合文化センターで開催される事を知りました。新しい発見です!

阪鶴鉄道

1872年(明治5年)に新橋、横浜間の鉄道が開通します。その後1874年(明治7年)に大阪、神戸間が開通します。
それまでは大阪からは、歩いてしか有馬温泉にくる方法がなかったのですが、神戸の一つ手前の住吉まで鉄道出来て、六甲山を越えて有馬に来られるようになりました。

1899年(明治32年)1月に三田、3月に宝塚、5月に柏原、9月に福知山まで開通します。
そうすると大阪から三田まで鉄道で、そして三田から有馬温泉へと人々のアクセスが変わりました。

今回歩いたコースは1986年に廃止になったコースです。

有馬自働車株式会社

1905年(明治38年)7月、阪鶴鉄道三田駅から有馬温泉間のバス運行が開始された。
資本金3万円。社長は大島徳三(大阪ロイヤルホテルの創始者?)、取締役金井四郎兵衛、風早喜右衛門(兵衛)
そう御所坊の祖祖父が会社に関わっていたのです。

1904年製の12人乗りのノックスという自動車2台を使って運行を行っていましたが、自動車を自動的に働く車と書いていたように、車が故障することなどを考えていなかったようです。
その為に会社は1年で潰れてしまって、ノックスは奈良に移り、春日大社と一の鳥居間を運行したようです。
でもやっぱりだめで、バスは東京に売られていったそうです。

有馬では現在、有馬自働車株式会社を立ち上げて、電動車のレンタルを行っています。
有馬温泉街の散策にいかがでしょうか?

Easy Ramble

有馬線(有馬軽便鉄道)

1915年(大正4年)三田と有馬温泉を結ぶ鉄道が開通します。
当時の有馬温泉の宿泊客は20万人だったそうです。

全長12.2km。所要時間は30分から40分。
有馬温泉駅は有馬の街の北側にあり、当時は旅館の案内所が設けられ、客引き番頭がいた。

また有馬鉱泉株式会社が、有馬サイダーや炭酸水をこの鉄道を利用して全国に販売していた。

しかし1928年三田駅と唐櫃(現在の有馬口)間に神戸有馬電気鉄道の三田線が開通し、頻繁に運行したのと、有馬温泉駅が温泉街に近かった為に、有馬線は不利になった。
さらに1943年太平洋戦争が激しくなり、不要不急泉線という事になり運航休止になり鉄道施設は撤去された。
その後、運転は再開されることなく、事実上廃止状態のまま現在に至っています。



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