ZERO to ONE①投資編 ピーター ティール署
ペイパルマフィアという言葉をご存知でしょうか。
クレジット決済サービス「PayPal」を起業した数人のメンバーのことをそう呼びます。彼らはペイパルを離れた後も起業家やエンジェル投資家として活動し、大きな成功を収めています。
有名な人でいうとテスラモーターのイーロンマスク。またイエルプやリンクドインを立ち上げたのもこのペイパルマフィアの一員です。
この本の著者ピーターティールも代表的なペイパルマフィアです。1998年に社PayPalを創業します。ペイパルはその後イーベイの傘下に入るのですが、ペイパルを離れた後もすごい。2004年にFacebookに投資し、約50万ドル投資した結果約10億ドルを手に入れました。YoutubeやLinkedIn、Airbnb、 Space X、 Tesla Motorsなど様々な企業に投資しして成功しています。
その大成功の数々には彼の独特の投資観や企業論があります。投資をしている人間には是非知っていただきたいものばかりなので紹介させて頂きます。
市場の独占の重要性
まず、独占はすべての企業の成功条件だと言い切っています。一般的に企業は競合他社と競争し、それに競り勝つことにより企業価値を高めると考えがちです。しかし、当然競争をしている市場はレッドオーシャン化します。その中で長期的に利益をだすのは無理だと考えているのです。つまり、当たり前ではありますが、独占が一番良いと。差別化のないコモディテイビジネス(日本の電機業界含め多くの大企業等)には投資をしないと考えています。
独占企業の特徴として
① プロプライエタリ・テクノロジー
2番手の少なくとも10倍のテクノロジー(グーグルの検索アルゴリズム等)を保有しているか。
② ネットワーク効果
利用者の数が増えるにつれて、より利便性が高まるもの(フェイスブック等)特にネットワークが小規模のものから始まるビジネス(ファイスブックは元はハーバード大学内でのネットワーク)
③ 規模の経済
規模拡大の可能性を最初のデザインに組み込めるか
④ ブランディング
アップルのアイフォン等の製品で使われた戦略。アップル製品を独自のカテゴリとして位置付ける。
これらの特徴を有しながら、小さく独占を始めて拡大していくのがベスト。また、特定の市場で最後に一番大きく発展して、その後何年、何十年と独占利益を享受するような企業でなければならない。
べき乗則で儲けよ!
べき乗則とはある観測量がパラメータのべき乗に比例すること。大雑把に意訳すると
複利で指数関数的に儲けよ!儲けが半端ない
という意味でとらえています。
投資をする際に分散投資でポートフォリオを組んで、利益を積み上げるという考えはナンセンスと言っています。投資の基本で学ぶことと全然違う考えですね。よく分散投資は投資の王道と言われていますねよね。
しかし、投資のリターンは正規分布することはない。
一握りの企業でほかの全ての投資のリターンを上回る投資先を探せと
とといています。これは目からうろこですね。そのためには市場を独占するような一握りの銘柄に長期投資(すぐ利食いしないという意味で)するのが重要という考えです。それはてテンバガーと言わず、100倍、1000倍の話なのかもしれません。例としてはfacebook等を挙げています。
複利の魅力について別のNOTEにも書いていますので、ご興味のある方は参照ください。
https://note.mu/goruemon/n/n87dc4fbbc4a6?creator_urlname=goruemon
隠れた真実を見つける
これは市場を独占する考えも繋がっていきますが、基本的に一般の投資家や企業は隠れた真実に気づいていないと言っています。目の前にある誰もきづかない世の中の真実を土台にしたビジネスに投資することが重要。例としてはエアービアンドビーやウーバーなどを挙げています。
最後に
簡単ではありますが、投資の部分だけ抜き取って概略だけ載せています。
また機会を改めて詳細も書いていきたいと思っています。
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