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むすこの手を放したら起きたこと
先日、むすこが4年半通った思春期外来を卒業した。
それを機に、わたしはむすこの手を放すことを決意した。
手を放すとは具体的には、むすこの心配をしないということだ。
むすこを変えようとせず、治そうとせず、口を出さず、ただむすこの生きる力を信頼して、安心感のなかでむすこを見守ることだ。
そうしたら驚くことが起こった。
いままでなんとか高校に通ってはいたものの、じぶんから自発的に何かをしようという意欲までは持っていなかったむすこが、じぶんから動きだしたのだ。
高校のバドミントンクラブに顔を出すようになり、今度はソフトテニスにも行ってみるらしい。
サカナクションのライブビューイングも行きたいと言うし、冬季講習にも参加する気があるらしい。(むすこの学校は冬季講習は自由参加)
突然小学生のころに買った塗り絵を出してきて、久しぶりに塗り絵をやったりもしている。
なんだかグラスから水が溢れている。
むすこの空っぽだった自尊心のグラスが、いまエネルギーで満ち満ちている。
やはりむすこをしばっていたのはわたしの心配だったんだな。
わたしがむすこを心配すればするほど、それは「そのままのあなたじゃダメだ」と言うメッセージになってむすこのエネルギーを奪っていたんだ。
いろいろ考えて手を尽くすよりも「むすこは大丈夫だ」「なにが起きてもそれを乗り越える力を持っている」とむすこを信頼することがなによりも大切だったのだ。
そしてわたしがいつでも安心していること。
これ以上むすこにしてやれることはない。
わたしが安心していて、嫌なことを我慢せず、やりたいことをやって笑っていること。
これがわたしがむすこにしてあげられる最大のことなのだと、親になって16年目にしてようやく気がついた。
本当に子育てはじぶん育てだよ。
こんなに成長させてくれてむすこには感謝しかない。
これからのむすこの輝かしい成長に負けないくらい、わたしもやりたいことやって楽しく生きるぞ〜!
うれしいです!!!!