見出し画像

毒親と距離を置くために、まずは物を断捨離しよう

残り6

断捨離を始めてそろそろ3年が経つ。
何度か大きな断捨離を繰り返すたびに、いままで手放せなかったものが手放せるようになる。

3年前に捨てられなくて保留にしたものは、結局一度も使われないまま3年間クローゼットで眠っていた。

それなら3年前に捨ててもよかったじゃん。捨てられなかったのは「執着」があったからだ。

まだ何かに使えるんじゃないか?
捨てたら困ることがあるんじゃないか?
あんなに大切にしてたのに捨てるのが悲しい

でもそのときは来なかった。
なんなら思い出すこともなかった。
断捨離を重ねることで、ようやくわたしはそのことを理解して手放すことができた。

こんなふうに絶対に必要だと思っていたものが、なくても大丈夫だったと知るという経験を積み重ねていくことで、執着が少しずつ軽くなってきている。

きょうはそんな断捨離の経験が、毒親と距離を置くことにも役立つよ、という話。



わたしが断捨離を始めたのは夫が亡くなった直後だった。
突然世界が焼け野原になったように感じていたあのころ。いままで持っていたものがしっくりこなくなった。違和感しかなくなって、それまで持っていた服や食器を根こそぎ捨てた。
あのころは捨てないと正気を保てない精神状態だった。


なかでも大きな断捨離はテレビと車とピアノだろう。

どれもわたしの生活にはあるのが当たり前で、ない生活なんて想像できなかった。特に5歳から習っていたピアノはわたしのアイデンティティの一部になっていて、ピアノを処分するなんて今まで考えたこともなかった。
処分するときも(弟の子供にあげた)泣けて泣けて仕方なかった。自分の大切な一部を剥がされてしまったみたいな感覚だった。


そんなふうに痛い思いをしながら手放してみて驚いたのは、

なくてもまったく困ることがない

ということだった。


ここから先は

2,204字
この記事のみ 残り6/10 ¥ 200
期間限定!Amazon Payで支払うと抽選で
Amazonギフトカード5,000円分が当たる

うれしいです!!!!