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毒親育ちがパートナーによって毒親の呪いから抜け出す2つのパターンについて
毒親育ちの人が、健全な家庭で育った健全なパートナーを得て、初めて安定的な愛着を知り、毒親の呪いから抜け出すというのはよく聞く話。
これぞ毒親育ちが毒親の呪いから抜け出す理想的、かつ王道のパターンではないだろうか。
人間関係における愛着や、安定的な関わり、健康な境界線は、いくら本で読んだり学んだりしたところで、それを体感レベルに落として実践するのは、それを体験したことのない毒親育ちにとっては本当に困難なことだ。
いちばん早くて確実なのは、健全な家庭で育った健全な人と実際に関わることで、その人の在り方から愛着や安定的な関わり、健康な境界線を体感を通して学ぶことだ。
わたしは夫の死後、それを友人から学んだ。
一生けんめい本や講座で学んできたことが初めて体感レベルで実感できた瞬間は、まるでヘレンケラーが「Water!」と叫んだときのような感動的な体験だった。
もしもそんな人がパートナーだったら最高にラッキーなことだろう。
夫婦関係、子育てを通して、愛着、境界線、健全な関わり方を学んでいくことができる。パートナーの力を借りて、毒親育ちでも健全な家庭を築き、健全に子供を育てることができるだろう。
そんなふうにパートナーの健全さから自身の生い立ちや親からの刷り込み、幼少期の傷と向き合い、毒親の呪いから抜け出していく人たちがいる一方で、パートナーを通して毒親の呪いから抜け出すもう一つのパターンがある。
それは毒親の悪いところをさらに煮詰めて凝縮したような、毒親のそっくりのパートナーと結婚することによって、幼少期の辛い体験を大人になって自分で築いた家庭で再体験していくというやり方だ。
どちらかというと、前者よりも後者のやり方になってしまう人の方が多いのではないだろうか。
なぜならわたしたちは自分の慣れ親しんだ環境に安心感を抱きやすい。毒親と似た特性を持つ人をパートナーに選びやすいのは、慣れ親しんだ場所がたとえ地獄のような苦しい場所であっても、そこに安心感を抱いてしまいやすいからなのだと思う。
かくいうわたしもそうだった。
うれしいです!!!!