悲しみから救ってくれたモンサンミッシェル
私が小学3年生の頃、図工の時間に粘土でお城を作るように言われました。
私としては、シンデレラ城を作るイメージで粘土を練っていたのですが、
外壁を大きく作り過ぎて、与えられた粘土が足りなくなってしまいました。
先生に言うと、余りの粘土はもうないので、外壁のトップの部分を中央に寄せてくっつけてしまいさいと言われました。そのため、お城というより、
不格好なこんもりした山のような形をした物が出来てしまいました。
残った粘土で、中央に塔と小さな窓などを作りました。
乾いたら、各自、絵の具を塗り完成です。
それは、もうすぐ行われる参観日に教室を飾る予定のものでした。
色を塗ると私のお城は、輪をかけて不格好になり、
皆に「こんなの、お城じゃない。」といわれて笑われたのでした。
その時、とても悲しかったし、
参観日までロッカーの上に展示されるなんて。。。。
子供ながらに憂鬱な気持ちになりました。
ところが、
その後、スッカリ大人になった私には、大変驚いたことがありました。
何かのきっかけで、フランスにモンサンミッシェルという、孤島に建てられた修道院があることを知ったからなのです。
その姿を見たとき、
あの小学生の時に作ったお城にソックリだったことに気づきました。
「こんなの、お城じゃない。」
と皆に馬鹿にされたお城は、別のところで立派な修道院として存在していて、私は、とても誇らしく、嬉しく感じるのでした。
数年前になりますが、
私はモンサンミッシェルに会いに行くことを決心しました。
調べると、モンサンミッシェルへ行くには、
パリからだと鉄道+バスを利用する方法になるとかで、
英語もろくにしゃべれないのに、まして、フランス語はなおのこと。
これは大変だというので、
パリのマイバス社のツアーを利用することにしました。
そのツアーには、高橋さんと言う日本人でモンサンミッシェルに
大変造詣の深い方がガイドを務めてくださいました。
ツアーの内容は、
パリ 🚌(バスのシートは総革張のゆったりサイズ)
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モンサンミッシェル名物ふわふわ オムレツの昼食
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モンサンミッシェル
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港町オンフルール観光と夕食
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パリ
ガイドの高橋さん
名物ふわふわオムレツのコース
モンサンミッシェルの駐車場
ここから歩いて、モンサンミッシェルへ向かいます。
王の門 :右下のトンネルのような入口
モン・サン・ミッシェルを守る城門。
ラ・メール・プラール :左のお店
モン・サン・ミッシェルの名物オムレツ発祥地。
残念ながら、そのお値段と味は反比例・・・。
グランド・リュ:モン・サン・ミッシェルの参道。
レストランや土産屋が所狭しと並んでいます。
キティちゃんもありました。😊
サンピエール教会
後ろの剣を持った女性は、ジャンヌダルクです。
随分、登ってきました。海が見えています。ちょうど、引き潮です。
駐車場が遠くに見えています。
中庭がありました。
帰る頃に漸く晴れてきました。
ここからの景色は、私の粘土のお城にソックリでした。
港町オンフルール
前菜に山盛りのムール貝が出来てました。
これでもハーフサイズなんだそうで、
これだけで、もうお腹いっぱいになりました。
パリに戻ると ちょうど、午前0分に差し掛かっており
エッフェル塔のシャンパンフラッシュを見ることができました。
(5分間だけ、エッフェル塔がキラキラと点滅するように輝くのです。)
毎日午前0時から5分間:ただし、今はどうか分かりません。
小学生の時のあの不細工なお城を作ったことから、
モンサンミッシェルへ出かけることができました。
あの悲しかった日が、とても幸せな一日に変わりました。
追伸:
世界遺産のモンサンミッシェルを今更紹介してもとも思いましたが、
今はどこへも出かけられないので、
私の拙い写真のスライドショーで、
気晴らしになればと記事を書いた次第です。
お役に立てば、幸いです。
🌼最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。🤗