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昭和・平成時代の海外出張

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日本企業と外資系企業、双方で約30年勤務した際に行った海外出張で、いろんな楽しい思い、ひどい目に遭ってきました。そんな思い出話を書いています。
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記事一覧

平成の海外旅行失敗談その2

平成の海外旅行失敗談その2

昔まだ会社員だった頃、月に1回は海外に出張する必要のある仕事に就いていた。ヨーロッパへの出張が多かったが、20年以上そんな仕事をしていたので、現地での域内便を含めると何百回というフライトを経験したことになる。今更思い返すと、よく重大な事故に遭わずに済んだものだと思う。事故には遭ったことはないが、酒席の笑い話には事欠かないくらいの「事件」は経験した。

ある時、欧州各国を周り、最終地のスコットランド

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冬の海外出張は地獄です・・・

冬の海外出張は地獄です・・・

冬の寒い時期になると、いつも出張で雪に悩まされたことを思い出す。普段は首都圏に住んでいるため、雪に触れる機会はほとんどない。ところが、出張先の本社はオーストリアにあるため、冬場は雪の影響が気になることが多かった。

ある時、いつものように本社への出張で、日本から乗った飛行機がフランクフルトに到着した。1月だったため雪がかなり降っていたが、空港が雪に強いのか、それとも飛行機が雪に対応しているのか、特

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2005年、満州国・新京(長春)訪問記

2005年、満州国・新京(長春)訪問記

はじめて中国に行ったのは、ある製造業の会社で設計をしていた39歳の時だった。当時ワタシが担当していた製品に、ドイツ・メーカーの部品を採用した。それまでの日本製部品と比べ、その設計の妙に惚れたというのは表向きの理由で、裏の理由は欧州に出張したいからでもあった。その製品がいよいよ量産準備に入り、新しく取引するそのメーカーの生産工程を視察する話があがった。もちろん、設計担当者であったワタシもちゃっかり我

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現代のわらしべ長者|はじめてのファーストクラス

現代のわらしべ長者|はじめてのファーストクラス

頻繁に海外出張を繰り返していた時期があった。年に10回以上海外に行く年もあったほどだ。そんな時期、海外から帰国して1週間ほどした時になんだかおなかが痛くなった。それも通常の胃腸の痛みとかではなく、もっと下の方、膀胱の近くに鈍い痛みを感じた。しかも日に日に痛みがはっきりしてきて、ジャンプしたりすると響くようになった。これは膀胱炎かもと、近所の胃腸内科を訪れた。

その街に引っ越したばかりで初めて行く

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なぜ献血のできない男になってしまったのか? BSE騒動とイギリス出張

なぜ献血のできない男になってしまったのか? BSE騒動とイギリス出張

ワタシは献血ができないらしい。自分勝手を絵に描いたようなセミリタイアおやじなので、特に進んで人助けをしたいと思っているわけではない。しかし、タダで血液検査をしてやろうと企てたとしても、受け付けてさえもらえないようだ。

2000年代初頭、ワタシは仕事の関係でベルギーのブリュッセルに長期間滞在していた。そこを拠点に、ヨーロッパの各地へ訪問を繰り返していた。特にイギリスには工場があり、社内の打ち合わせ

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海外出張の思い出【イタリア・ピサ編】  イタリアのトイレはコワイ・・・

海外出張の思い出【イタリア・ピサ編】  イタリアのトイレはコワイ・・・

サラリーマン時代、結構あちこち海外出張に行く機会があった。外資系に勤めていた時は当然だが、日本企業にいた時もチャンスがあれば常に海外出張を狙っていたので、色んな国に行って仕事をすることができた。

そんなワタシが最初に海外出張に行ったのはイタリアのピサで、もう30年近く前のことだ。斜塔で有名なピサだが、国内企業で当時担当したプロジェクトがピサの会社との共同プロジェクトだったし、その後転職した外資系

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昭和・平成時代の海外出張はこんなだった

昭和・平成時代の海外出張はこんなだった

今はセミリタイアして猫3匹とのらりくらり暮らしているので、暇はあれど旅行とは縁のない生活になっているが、そんなワタシでも、過去の長い会社員生活の中では、たくさんの海外出張をしてきた。ある時はゴールデンウィーク中に突然2日後の海外出張が決まったり、4週間で地球一周(世界一周ではない)5カ国を飛び回ったり、年に10回以上も海外出張する年があったりと、2年の海外勤務も含めて多くの経験をした。そんな昔の思

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