2005年、満州国・新京(長春)訪問記
はじめて中国に行ったのは、ある製造業の会社で設計をしていた39歳の時だった。当時ワタシが担当していた製品に、ドイツ・メーカーの部品を採用した。それまでの日本製部品と比べ、その設計の妙に惚れたというのは表向きの理由で、裏の理由は欧州に出張したいからでもあった。その製品がいよいよ量産準備に入り、新しく取引するそのメーカーの生産工程を視察する話があがった。もちろん、設計担当者であったワタシもちゃっかり我先に手を上げ参加することになったのであるが、なんと生産国はドイツではなく中国工場