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【ATEM Miniシリーズの選び方2021】ATEM Mini Extreme ISO登場で5機種!あなたの用途はオンライン会議?ウェビナー?それともイベントのライブ配信?

2月中旬にBlackmagic Design(ブラックマジックデザイン)から発表された、ATEM Mini ExtremeATEM Mini Extreme ISO

制作が立て込んでいてなかなか詳しくチェック出来ていませんでしたが、見た目からして、これまでのATEM Miniシリーズの中でも一目を置く存在であることは想像できます。

いかがお過ごしでしょうか。ぐっでぃテレビのモーリーです。

今回はATEM Miniシリーズとは何か?自分の使用用途的には、どの機種がいいのか?またこれまでに発売されている他のシリーズとの違い、そして突如発売が発表されたATEM Mini Extremeで何が出来るかなど、簡単に見ていきたいと思います。

ATEM Miniシリーズとはなんぞや

ATEM Mini シリーズとは簡単に言えば、ビデオスイッチャーです。ビデオスイッチャーとは複数のカメラやPCなど、入力した映像データを、スイッチで選んで、映し出すことが出来る機材です。

ATEM Miniとはなんぞやという内容を以前まとめたnoteがありますので興味がある方はご覧になって頂けますと嬉しいです。

この記事を書いた時期を見てもらっても分かりますように、ATEM Miniシリーズの歴史は意外と浅く、初代ATEM Miniが発売されたのは2019年11月で、一般的に広く認知され始めたのがちょうど昨年の春以降でリモートワークが盛んになった頃のことでした。ちなみに上記のnoteはシリーズ第2弾となるATEM Mini Proが出たタイミングあたりで書きました。

今ではATEM Miniシリーズ全5機種あります。

約1年半前に産声を上げたATEM Miniシリーズ。昨年のオンラインやリモートワークの普及もありATEM Miniシリーズは全5種類あります。今回発表されたATEM Mini ExtremeとATEM Mini Extreme ISOも含め全5種類の特徴をざっくりとまとめてみました。

ATEM Mini

初代ATEM Mini。4台のカメラやPCを切り替えることが出来るUSB出力搭載のスイッチャー

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ATEM Miniの初代版となり、ATEM Miniの基本形がこの機種。1~4chまでHDMIで4の映像を入力することができ、入力した映像を1~4chのボタンを押すことで切り替えることが出来ます。例えば1chに自分を映すカメラの映像、2chにプレゼン用のPC映像を入力しておき、1chをワイプ映像にすることで、テレビのようにプレゼンをしながら自分の顔を映し出すこともできます。

そして何よりもATEM Miniが世界的に普及した理由がUSB出力が付いていること。つまりUSBでPCとつなぐことでATEM Miniに入力された映像がWebカメラとして認識してくれるんです。この機能があることでZOOMなんかでもATEM Miniを使うことができ一気に普及しました。

価格も定価35,980円(税抜)とお手頃価格なので、一人でミニマムなオンラインでのウェビナーを主催する際などは基本形のATEM Miniで事足ることことも多く今でも人気があります。

ATEM Mini Pro

初代ATEM Miniの機能に加え、マルチビュー機能と出力データの収録が出来るようになったシリーズ2代目のスイッチャー。

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次に発表された機種がこのATEM Mini Pro。初代のATEM Miniと見た目はほとんど同じですがこちらはATEM Mini Pro単体でyoutubeやfacebookでライブ配信を行うことが出来ます。

また4chの映像を同時にモニタリングできるマルチビューでの画面表示もできるので初代のATEM Mini と比べ非常に使い勝手がよくなりました。また配信データの録画機能も搭載しているので(スイッチング済みの映像データ)アーカイブデータを残すことが出来るようになりました。

定価67,980 円(税抜)と映像関係者でなくても何とか手の届きそうな価格帯ですので、ATEM Mini Proは使い勝手とコスパ的に結構おすすめです。

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マルチビュー機能とはこんな感じで4chすべての映像や音声レベルなどモニタリングすることが出来ます。

ATEM Mini Pro ISO

ATEM Mini Proの機能に加え、すべての映像データを収録することが出来るようになったシリーズ3代目のスイッチャー。

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ATEM Mini Pro ISOはATEM Miniシリーズ3代目の機種となり、ATEM Mini Proの機能に加え、スイッチング済みの出力データだけでなく、4chの映像データすべてを録画することが出来るようになりました。このことで、ライブ配信したもののアーカイブとしてデータを残すだけでなく、アーカイブデータの手直しもあとから編集で簡単に出来るようになったのがとっても大きいです。ライブ配信はリアルタイムなスイッチングで行い、配信後に収録データを使って細かく作り込むことが出来ます。

またライブ配信をメインとした使用だけでなく、マルチカメラ撮影したものをマルチ収録できる収録機材としても活用出来ます。価格は定価106,800円(税抜)とATEM Mini やATEM Mini Proに比べやや高くなります。

ATEM Mini Extreme

HDMI入力を8つ搭載。これまで1つずつだったHDMIとUSB出力が共に2つとなりさらにプロユース版としてパワーアップしたシリーズ4代目。

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映像入力が一気に4つから8つに増え、さらにプロユース的な使用になりました。私たち映像関係者はこれまでATEM Mini Proなどを2台並べてトラック数を増やし配信したりもしていたので、ATEM Mini Extremeが出たことで機材トラブルのファクターも減らすことが出来、一気にセッティングが楽になりそうです。またHDMI出力、USB出力も共に2つずつ搭載され出力関係も強化されました。

またピクチャー・イン・ピクチャーなどの絵作り関係の機能も強化されていますので、これまで少し工夫が必要だったかなり細かな絵作りもATEM Mini Extremeの導入で簡単に可能となりそうです。定価113,800 円(税抜)でここまで出来るなんて数年前までなら考えられません。超破格です!

ATEM Mini Extreme ISO

ATEM Mini Extremeの機能に加え、9つ全ての映像収録を行うことが出来る2021年3月現在の最高機種。

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ATEM Mini Extremeの機能に加え、すべての映像データの収録が出来るとくれば、ある程度大きめのイベントでも対応できそうです。後は安定したネット環境がさらに整備されれば本当にライブ配信はもっと普及するんじゃないでしょうか。

定価は147,800円(税抜)と少々お高めですがその価値は十分にあります。

【まとめ】私的にはワンマンならATEM Mini Pro。チームならATEM Mini Extreme ISOがおすすめ。

いかがだったでしょうか。ATEM Miniシリーズ5機種の概要をサラッとまとめてみましたが、5つ機種が出揃ったことで使用用途によって選べるようになったような気がします。

大は小をかねておりますので、とにかく守備範囲の広い機種をというのであればATEM Mini Extreme ISOだと思いますが(トラック数が多くても使わなければいいだけですしね。)、意外と初代ATEM MiniやATEM Mini Proなんかもコスパを考えると存在価値があるんじゃないかなぁって思ったりしています。私的には予算的に大丈夫ならATEM Mini Proがおすすめです。

映像関係者でもウェビナーなどの配信が中心ならATEM Mini Proで十分な場合も多い気がします。ATEM Mini Pro ISOもいいんだけどATEM Mini Proがやっぱりコスパを踏まえた総合点では私は最も好きかなぁ。

ATEM Mini Extremeシリーズは完全にイベント用って感じですかね。これがあればエンタメ的なイベントも配信できそうです。ATEM Miniシリーズを使ったことのあるユーザー、ボタン配置やアプリも大体同じなのでならすんなりと使いこなせる部分もGood。ATEM Mini Extremeシリーズだとチームで配信なんかもしやすそうです。

選択肢が増えたことで使用用途とコストを考えてATEM Miniシリーズを選ぶことが出来るようになりました。

私的には使い勝手やコスパを総合的に考えて、
オンライン会議ならATEM Mini
ウェビナーならATEM Mini Pro
イベントのライブ配信ならATEM Mini Extremeといったところでしょうか。

後はアーカイブを編集したかどうかでISOにするかどうかといったところだと思います。

もちろん大は小を兼ねるのでATEM Mini Extremeを使ってオンライン会議をしてもOKですし、予算があればATEM Mini Extreme ISOを導入しておけば守備範囲は非常に広く様々なシーンで使えます。

選択肢が増えることはユーザーとしては非常に嬉しいこと。まだまだライブ配信の技術は発展していきそうな予感ですね。


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今回はライブ配信系のnoteということで、ちょっとだけぐっでぃテレビの紹介を・・・

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