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DJI Osmo Action3を2か月使ってみてわかった、良かったところ・ちょっぴり残念なところ。

11月に入り今年も残すところ、あと2か月。皆さんいかがお過ごしでしょうか。ぐっでぃテレビのモーリーです。

先日10月のはじめくらいにnoteでも少し綴ってみたのですが、9月中旬に発売され即導入したOsmo Action3。この2か月、様々な撮影現場でみっちり使い込んで色々と良かったところ、ちょっぴり残念なところなど色々と気づいたことがあったので少しまとめてみようかと思います。

カメラ雑談でちょいとマニアックな内容となってしまいますが、興味のある方はお付き合いいただけますと幸いです。

Osmo Action3とは

まず最初にOsmo Action3とはアクションカム(またはウェアラブルカメラ)と呼ばれるカメラで、よくテレビ番組などでタレントさんが頭につけたり、自撮り棒みたいなのにつけて持って撮ったりしている小さなカメラの一つです。

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今回のOsmo Aciton3 はこんな感じ。

アクションカムの有名どころといえばGoPro(ゴープロ)シリーズでしょうか。最近はGoPro(ゴープロ)という固有名詞を知っておられる一般の方もわりとおられます。

で、このGoPro(ゴープロ)シリーズのライバル的存在なのがDJI Osmo Actionシリーズ。Osmo Action3という名前が示すように、初代DJI Osmo Action、DJI Action2と前に二世代代機があり、そして今回のこのDJI Osmo Action3が三世代目となります。

初代DJI Osmo Action(コスパ重視でGET)

初代DJI Osmo Actionはこちら↑↑。

ぐっでぃテレビではGoPro(ゴープロ)も所有しているのですが、ぐっでぃテレビ的な撮影ではOsmo Actionの方が用途に合っており、初代機もかなり使い込みました。当時確か約3万円を切る値段でGET。業務で使う場合、複数台カメラを用意することが多いので少しでもお値段が安いのは助かります。

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初代DJI Osmo Action はこんな感じ。これまで色々な撮影現場でお世話になりました。

知り合いの機材屋さんからデモ機を貸していただき現場で試し撮りをさせて頂いて、お値段以上に使い勝手も画質も良好で導入に至りました。

仕事だけでなくプライベートでも子どもを撮影したり、家族の記録用カメラとしても大活躍してたので、一般の方や子育て世代にも使ってもらいたなぁと思いnoteでもたびたび話題にしていました。

二世代目 DJI Action2(熱処理問題でスルー)

そして満を持して登場した二世代目のDJI Action2がこちら↑↑。

”Osmo”という冠が取れ単に”Action2”と名前も少し変化があったのですが、最もビックリしたのがボディーの形状。GoProシリーズやOsmo Actionのボディーサイズよりさらに小さなボディーとなりより、小型軽量化を図ったものとなりました。

実はこのDJI Action2、ぐっでぃテレビでは導入を見送った機種になります。というのも私たちぐっでぃテレビのアクションカムの使用スタイルは仕込みカメラとしてなので(舞台袖など通常カメラを設置しづらいところにカメラを固定し長回しするといったもの)これほどまでにボディが小さくある必要がないことからでした。

またDJI Action2はボディーを小さくしたことにより、ボディーでの熱処理が難しかったようで、長回しが苦手になったのが最大の見送ったポイントでした。(長時間撮影をしているとボディーが熱々になり、故障防止のためカメラが予期せぬ形で止まります。)

そりぁアクションカムですから体につけて撮影するのが目的なのですから小さくしたいのは当たり前ですよね。Osmo Action2はより小型に、よりアクティブにといった方向にテーマをシフトしていったので、Osmo Actionシリーズはそちらの方向性で勝負してくるのかなぁと思った矢先に発表されたのが今回のOsmo Action3。

三世代目 DJI Osmo Action3(熱処理問題改善で即GET)

アクションカムの持つ課題である安定性の向上といった課題に挑んだOsmo Action3はまさに私たちのようなアクションカムを仕込みカメラとして使用したいユーザーにはもってこいのカメラです。

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ボティーは初代Osmo Action に比べ一回り大きくなりましたが、その分熱処理対策が施されています。

2か月間現場で使ってOsmo Action3のよかったところ

前置きが長くなってしまいましたが2か月間様々な現場でOsmo Action3を使ってよかったところをまとめてみました。

① 長回しの安定性がに向上。(熱停止率が飛躍的に下がりました。)
② 初代Osmo Actionに比べ画質が向上。(他のカメラと色合わせがしやすくなった。)
③ バッテリーの持ちが向上。(撮影中の安心感が向上。)
④ バッテリーの充電時間が早い。(連日の撮影準備もサクッとできる。)
⑤ フレーム無しでクイック固定が出来る。(現場での利便性アップ)

何といってもOsmo Action3を導入した理由は①につきます。屋内の場合、負荷のかかる4K60Pで撮影をしても今のところ熱停止は一度も起こっておりません。3時間回しっぱなしとかでもへっちゃらでした。(初代Osmo ActionやGoProシリーズの場合時々熱停止がありました。)

屋外でも9月の下旬に気温30℃越えのカンカン照りの日に、直射日光が当たり続ける現場で1度だけ熱停止がありましたが、もうだいぶ涼しくなった今の時期では野外で晴天でも問題ありません。

やはりいくら熱処理が良くなった行っても100%大丈夫というわけではないようですが飛躍的に安心感は上がりました。(今でも一応止まった時のバックアップとして複数個アクションカムは仕込んでいます。)

②の画質の向上も、私的にはそこそこ体感できるほどあるような気がします。単に画質が上がっただけでなく、何となく色味が自然になったというか他のカメラとの色合わせもしやすくなったような気がします。(初代Osmo Actionは他のカメラと見比べると、アクションカムならではの少しケバ目のちょっと不自然な色合いだったのがOsmo Action3でわりと自然な感じになった。)

③④のバッテリー関係の改善についてなのですが、正直ぐっでぃテレビ的な使用の仕方ではほとんどの場合、モバイルバッテリー併用での給電しながらの使用なので、それほど恩恵があるわけではありませんが、たまに急な撮影でモバイルバッテリーを仕込まない(仕込めない)1時間くらいの撮影なら付属のバッテリーのみでも撮影が出来、充電時間も短く、わりと重宝しました。

そして⑤のフレーム無しで三脚などに取り付けることのできることも予想外に使い勝手が良かったポイント。GoProをはじめ通常アクションカムを三脚などに取り付けたい場合、フレームを装着してマウントをそんなに重視していないところだったのですが、三脚への脱着やSDカードの入れ替え時などに便利でした。体やヘルメット、自転車など様々なところに脱着するような本来のアクションカム的な使用をされる方はより一層便利なところだと思います。

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初代Osmo Actionだと写真のように本体とフレームを合体させることで三脚などに取り付けることが出来ます。

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初代Osmo Actionの場合、本体とフレームを合体させるとこんな感じ。

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それがOsmo Action3だと今夏何時で本体に直接クイックリリース アダプターマウントを装着することが出来ます。

2か月間現場で使ってOsmo Action3のちょっと残念だったところ

では次に2か月間使って分かった少し残念なところをまとめてみました。結論から言うとちょっと残念な部分はありますが使い方の工夫や少し我慢すれば大丈夫な部分なので私の中では全然許容範囲内です。

① 残りの撮影可能時間が表示されない(設定によっては出来るのかも?)
② 超広角モードで撮影すると端が少し湾曲する(使い方によっては許容)
③ 電源ボタンとメニューボタンが併用されるようになった(ボタンが一つ減った)

①について、初代Osmo Actionでは残り時間の表示が左上端に表示されていたのですが、三代目のOsmo Action3では残りのデータ容量表示となりました。ひょっとすると設定でここは残り時間表示に変更できるのかもしれませんが、今のところ変更の方法がわかっておりません。

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Osmo Action3の場合、SDカードの残りの容量表示となっています。

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初代Osmo Actionの場合、残りの撮影時間が表示されています。

②の超広角FOVでの映像の湾曲について、まぁ超広角なので仕方のないことなのかもしれませんが魚眼レンズとまではいきませんが、それなりに端へ行くほど映像が湾曲してしまいます。(GoProシリーズの方が上手く補正しているかなぁって感じ。)まぁ見比べるとというレベルで、そもそもOsmo Action3がメインカメラであるわけではなくあくまでもスパイスカメラなので私の中では許容範囲内です。

③のボタンが一つ減ったことについては、ちょっと残念でした。初代は上部に電源ボタンとRECボタン、サイドにクイックスタートボタンがあり、このボタンがあることで設定など素早く変更が出来これが結構便利でした。

今回のOsmo Action3から上部の電源ボタンがなくなり、サイドのボタンで電源ボタンとメニューボタンが併用されることとなり少し不便になりました。(とはいえGoProも電源ボタンとメニューボタンが併用なのでめちゃくちゃ不便化というほどでもありません。)

【結論】仕込みカメラとして使いたい人はOsmo Action3がめっちゃいい

ということで結論なのですがカメラマンがカメラから離れ、仕込みカメラとして長回しで使いたい人はOsmo Action3はめっちゃいいと思います。熱停止のストレスがだいぶ軽減されます。(とはいえ100%停止しないというわけではないので業務で使用される方はバックアップカメラも仕込んでおいた方がいいと思います。)

30℃越えで直射日光の当たるカンカン照りの現場とかでない限りほぼ今のところ問題なく止まらず動いています。(GoProシリーズでは長回しをするのは怖いなぁって感じるくらい良く停止してました。初代Osmo Actionでも4K60Pは怖いのでFHD 60Pなどに負荷を落として長回ししててやっと少し安心って感じでした。)

お値段的にも単体コンボだと47,300円と結構リーズナブル。ちなみにぐっでぃテレビの場合、自撮り棒や予備バッテリーなど他のアクセサリーはほぼ必要ないので単体コンボでOKでした。(というかいち早く欲しかったので単体コンボしか当時発売されていなかったというのもあります。)これらが必要な方はsmo Action 3 アドベンチャーコンボなど様々なセット販売もあります。

同時期に発売されたGoPro HERO11が約8万円前後することから考えるとかなりコスパがいいです。ただし現在アマゾンなどでも売り切れていたりと少し品薄かもしれません。

自撮り棒や予備バッテリーも揃えたい方にはsmo Action 3 アドベンチャーコンボなどセット販売もあります。こちらもアマゾンでは品薄のようです。

あとがき

ということでOsmo Action3を2か月バリバリ使っての感想をざぁっと書き綴ってみました。私的な見方で総評するとアクションカムの弱点である安定性(熱停止問題)がだいぶ改善されて、やっとそれなりに安心して使えるレベルになったといったところです。

仕込みカメラだといくら画質がよかっても熱停止のリスクがあったら怖くて安心できないですもんね。そもそも仕込みカメラはあくまでもスパイス的なカットが収められたらOKなので画質の追求よりも使い勝手や安心感があってほしいのが本音です。

また初代Osmo Actionもそうでしたが、業務目的ではなくプライベートで家族の記録を撮る際にもOsmo Action3は強力な手振れ補正機能や、水平を維持してくれる機能などもあり結構いいと思います。

まだ時間が取れずプライベートでは全く使用できていないのですが、またいつか子育て世代のパパママ目線で使ってみての感想などもnoteで綴れたらなぁと思っています。

ということでDJI Osmo Action3を2か月間みっちり使ってみて気づいたいいところとちょっぴり残念なところでした。少しでも参考になれば幸いです。

読んで頂きありがとうございます。 『映像制作をもっと身近に、もっと気軽に』という思いでnoteを始めました。 noteでは映像制作に関するtipsや話題をはじめ、ぐっでぃテレビの中の人たちによる他愛のないお話まで幅広く綴っていきたいと思います。