子どもが睡眠中ビクッとするのは普通?てんかんを疑った方がいい場合とは
こんにちは!
睡眠の専門家・しょうです。
子どもの昼寝や夜寝ている時に、急に体がビクッとなって驚くことはないでしょうか?
ピクッと動いたことにびっくりしたのか、子ども自身が目覚めてしまうことも少なくないですよね。
こうしたビクビク・ピクピクとした動きを頻繁に目にしていると、「てんかんの症状なのでは?」と気になることも増えてくるかもしれません。
しかし大半の場合は、「入眠時ミオクローヌス」と呼ばれる正常な体の反応なので、静かに見守ってあげれば問題ありません。
今回のnoteでは、子どもが眠るときにビクビク・ピクピクしてしまう理由と、注意が必要な症状、そしてビクッとして起きるのを防ぐ対策についてご紹介していきます。
睡眠中ビクビク・ピクピクするのは正常な反応
まず結論として、子どもが睡眠中にビクビク・ピクピクするのは、ごく普通の現象です。
見ている側としては少しびっくりしてしまうかもしれませんが、大きな病気が隠れているということはほとんどありません。
なので、眠る時にビクビク・ピクピクしていたとしても、他に重い症状がないようなら静かに見守ってあげましょう。
では、ビクビク・ピクピクするのはどういったメカニズムがあるのでしょうか?
「入眠時ミオクローヌス」によるものが大半
子どもが寝る時にビクッとする現象は、「入眠時ミオクローヌス」と呼ばれます。
これは覚醒状態と睡眠状態の間でウトウトしている時によく起こる現象で、脳が誤作動を起こしているようなイメージです。
子どもが覚醒状態の時は筋肉が緊張しており、睡眠状態の時は筋肉が弛緩します。
なので眠りに落ちる時にも筋肉が弛緩して、体に力が入っていない状態で寝るのが普通なのですが、緊張・弛緩のスイッチが不安定になると、一時的に筋肉を緊張させる信号が脳から発せられることがあります。
この信号のせいで急に筋肉が緊張するため、子どもの体がビクッと動き、場合によっては目覚めてしまうこともあるんですね。
特に脳がまだ発達していない乳児・幼児の頃は、緊張・弛緩のスイッチが安定していないため、入眠時ミオクローヌスが起こる頻度も高くなっています。
熱を出して寝ている時に多くなる傾向
また、子どもが熱を出して寝ている時にも、ビクッとする反応は起こりやすくなると言われています。
というのも、発熱によって脳の働きが弱まり、緊張・弛緩のスイッチが不安定になることが理由です。
また、熱があると「悪寒」によって、手足がブルブルと増えることもあります。
この悪寒のことを、ビクッとする入眠時ミオクローヌスの反応と間違えたり、てんかんの症状だと考えてしまったりすることもあるようです。
注意が必要なけいれん(てんかん)の症状とは?
子どもがビクッとする頻度があまりにも多い場合や、意識を失うなどの重い症状がある場合には、「てんかん」が疑われるケースもあります。
詳しい判断には、専門の医師の診断が必要となりますので、かかりつけの医療機関に相談するようにしてください。
ここではNHKの番組「子どものてんかん」でも紹介されていた、注意が必要な症状をご紹介します。
突然意識を失う
日中に人と会話している時などに、子どもが急に意識を失ってしまう場合には注意が必要です。
これは「欠伸発作(けっしんほっさ)」とも呼ばれ、てんかんの発作の一つに数えられます。
全身が硬直してしまう
突然体が硬直して、手足が強く突っ張ってしまう場合にも要注意です。
この「硬直発作」は、てんかんの症状の中でも最もよく知られていると言います。
体に力が入らなくなる
全身が硬直するのではなく、逆に力がまったく入らなくなるのもてんかんの症状です。
「脱力発作」としててんかんの症状に挙げられます。
いずれの場合にも、てんかんが疑われる場合にはすぐに医師に相談し、発作の様子をスマホのカメラで録画するなど、詳しい検査を行うことが大切です。
大人でも「ジャーキング」でビクッとすることは多い
なお、大人でも机に突っ伏して仮眠している時や、電車でうとうとしている時などは、ビクッとして目覚めることが少なくありません。
まるで階段から落ちるような、ヒヤッとした感覚を経験したことがある方も多いでしょう。
こうした現象のことを「ジャーキング」とも言い、疲労が溜まっている時や眠りが浅い時に起こりやすいとされています。
人間であれば誰でも経験しているような一般的な現象であり、こちらも強い発作がなければ過度に心配する必要はありません。
子どもがビクッとして目覚めるのを防ぐ対策
最後に、子どもがビクッとして目覚めてしまうことを防ぐ方法をご紹介していきましょう。
睡眠の質を高める
ビクッとして起きてしまう「入眠時ミオクローヌス」は、主に睡眠が浅い時に起こりやすくなると考えられています。
そのため睡眠の質を高め、深い眠りにつけるように子どもを誘導してあげることで、ビクッとなるのを防ぎやすくなります。
寝る前のスマホ・タブレットやテレビを控えて、ブルーライトを浴びないようにするのはもちろん、日中は体を動かして遊ばせるのも大切です。
できるだけ不安やストレスを与えないように親も一緒に就寝したり、寝る前に本を読み聞かせるなどの入眠の儀式(ルーティン)を作ることも効果的です。
快適な睡眠環境を作る
子どもが深い睡眠を取れるように、睡眠環境をを整えてあげることも重要です。
エアコンを使って快適な気温・湿度を保ち、遮光・防音カーテンを使って外から光や音が入らないように防止することも有効です。
親が隣で一緒に寝て安心感を与えてあげたり、できるだけ同じ時間に布団に入るようにしつけることもポイントです。
睡眠のリズムを整える
平日と休日で寝る時間が異なるなど、睡眠のリズムが崩れていると睡眠が浅くなりやすいです。
睡眠が浅ければ、寝つきが悪くなったりビクッとして起きてしまったりすることも増えるため、できるだけ夜寝る時間・朝起きる時間は一定にしてあげましょう。
朝起きた時にはしっかりと陽の光を浴びて、体内時計をリセットすることも重要です。
週末にもできるだけ夜更かしをさせることなく、いつも通りの睡眠リズムを守ることが質の高い睡眠につながります。
おわりに
子どもが寝る時にビクッとしてしまうのは、誰にでもある正常な反応で、特に気にする必要はありません。
もし急に意識を失って倒れるなどの症状があった場合には、てんかんが疑われるためすぐに医療機関を受診させてください。
ビクッとして目覚めるのを防ぐには、睡眠の質を高めることが効果的なので、子どもが心地よく眠れる環境をしっかりと整えてあげましょう。
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