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#27_ゆっくりと朝を迎えよう
「ナスビの学校」の朝は、ゆっくり、ゆったりしています。
1日のなかで最もバタバタしている時間帯は朝です。時間に追われ、準備に追われ、バタバタと動いています。まだまだ身体も脳も十分に起きていない時間帯が、いちばんバタバタしています。
子どもたちも、朝は、バタバタしています。学校に行く準備をしたり、やっていなかった宿題を急いで終わらせたり、年ごろになるとヘアスタイルのセットに時間を費やしたり……。なかなか気分が乗らない日もあるでしょうし、「今日は学校に行きたくないな」と思う日もあるでしょう。
それでも、子どもたちは、いろんなバタバタを乗り越えて、学校に来てくれます。
「もっと早く来なさい」
「何時に起きたの?」
「宿題を出しなさい」
「どうしてやってこないの?」
「席に着きなさい」
「静かにしなさい」
朝からいろんなことを言われると、子どもたちも、大変です。
もちろん、時間通りに登校し、提出物を出し、宿題を出し、決まった時間になったら静かに着席しておくことは大切です。しかしそれ以上に、子どもたちの「朝」を、できるだけ気持ちよく、できるだけ無理なく、できるだけゆっくり・ゆったりと保障していくことも大切だと思うのです。
「朝の印象」は、とても重要です。
朝、いいことがあったら、「あ、なんか、今日はいい1日になるかも」と思います。その逆もありです。朝、いやなことがあったら、「なんだかなあ……今日はだるいなあ」と思います。
1日のはじまりを、できるだけゆっくり・ゆったりと迎える。
ゆっくり・ゆったりとしていないと、子どもたちとの会話は弾みません。
ゆっくり・ゆったりしていないと、子どもたちとの会話は「業務連絡(アレやった?コレやった?)」のようになります。
ゆっくり・ゆったりするからこそ、やさしくなれます。
「ナスビの学校」の朝は、ゆっくり、ゆったりしています。
「ナスビの学校」の朝は、「やさしい朝」です。
今日も、ゆっくり・ゆったり、はじめます。
(バタバタしているのは確かだけど……。)