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思考力を鍛える学び場の話

予測不可能な未来で手詰まりを起こさないために、10代から思考力を鍛えなくてはならない。
10代の誰もが参加できる、思考力を鍛える学び場・グッドフィールドラボの話をしてみる。


※グッドフィールドラボでは経済的な理由で学びの機会を失わないようにするために、10代には無償で学び場を提供します。無償で提供するためには多くの方のご支援が必要です。noteでは、投げ銭方式でご支援を募っております。どうかご支援を宜しくお願いします。

研究をすることで学ぶ

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ラボを名乗るのだから、やはり「研究」をしないといけないでしょう!
ということで、テーマを決めて研究をするのがグッドフィールドラボの活動の主軸となる。

好奇心を活かす

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人間は本来、好奇心旺盛な生き物だ。
知らないものを知りたがり、不思議を解明しようと躍起になる。
そんな生まれた時から誰もが持っている好奇心を最大限生かすのが当ラボだ。

残念ながら、現代では特に子どもたちの好奇心を奪い去る機会がとても多い。
「なんで?」と聞けば無知を馬鹿にされたり、答えだけをすぐに教えられる。
好奇心を潰さなければ、画一的に進める学校の授業が進められなくなってしまう。
個性を生み出す好奇心は管理したい・コントロールしたい体制側には邪魔なのだ。

さらに、不思議だな〜と思ったことはネットで調べれば簡単にわかってしまう。
本来ならそこに行かなければ見れない景色も、例えば「富士山 頂上」と検索してしまえば見れてしまう。
体験が奪われ、いつしか好奇心を失ってしまう。

好奇心は気づきの始まりであり、問いが生まれるきっかけだ。
それが無くなると深い思考が無くなり、ハイレベルなアウトプット能力は育たない。

グッドフィールドラボでは最大限に好奇心を活かした研究で、多くの学びと氣づきのある場を提供する。


研究員は10代

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グッドフィールドラボの研究員は10代。
なぜ10代なのかというと、この時期に思考力を磨くことに価値があるからだ。

我々の多くは20代で突然に社会人になって、ビジネスの世界で成果を求められる。
学校での成果はテストでの点数が主だった。
教えられたことを正確に覚えて、発揮する能力。

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そういった暗記型の能力ではビジネスで成果が出せない場合が多い。

なぜならビジネスだと、「今までにない商品を企画してくれ」「今まで購入したことない人に商品を買ってもらえるようにしてくれ」「半年で売上を1.5倍にしてくれ」といった、暗記のしようがない問いを解かなくてはいけなくなる。

こうした問題を解決する能力は、そもそもなにを解決すればいいのかを問える問題発見能力が必要。
問題発見能力は思考力が必要であり、この思考力は暗記では身に付かない。

思考力を鍛えようと思うと、変化や違いに気づける知覚=インプット能力が無ければ思考が始まらない。
では、インプット能力はどうすれば磨かれていくのか?

それは幅広く様々な経験をのめり込んでするしかないのだ。

なぜ幅広く様々な経験をのめり込んでしなければいけないのかというと、人は相対的にしか物事の価値を感じられない生き物だからだ。

良い音楽を知るためには悪い音楽を知らないといけない。音楽を知るためには絵画(音楽以外のもの)を知らないといけない。幅広く様々な経験をのめり込んでした者ほど知覚は磨かれていくのだ。

こういった学びをビジネス現場で出来るかというと難しい。なぜなら短期的な成果に結びつかないので。
仮に学ぶ場を提供しても、「で、これって業務にどう役に立つんですか?」と短期的な成果を求める学び手に刺さらない。

さらにはAIの活用がこの数年で指数関数的に普及すると予測されている。
辛うじて残されていた暗記型の仕事はもちろん、思考型の仕事のいくらかはAIが担ってくれるようになる。
これは益々ヤベーじゃんってことなのだ。

なので、ビジネス現場に出る前の10代に思考力を鍛える学び場を提供する。


研究対象は?

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グッドフィールドラボの研究対象は、音楽、美術、映画、写真、人文学、自然科学、植物、動物、宇宙、食文化、料理、器など。それぞれのスペシャリストから学べる機会を作ったり、美術館や博物館、山や森や川や海での学びの場を作り、研究を進めていく。


研究期間

研究期間は3ヶ月を1タームとする。
・1ヶ月目に企画会議。
・2ヶ月目にフィールドワーク。
・3ヶ月目に研究発表。

第1期は2022年4月から開始。
第0期を2022年1月から実施するか検討中。


研究の進め方①「企画会議」

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研究員たちとグループディスカッションをおこなって、研究の5W1Hを決めていく。

研究対象を決める
(例えば今回は「鮨」みたいな)

鮨とは何かを4つの視点で考えてみる(疑問を生み出す)
・解剖
・生態系
・系統樹
・未来予測

フィールドワークの内容を決める

研究ゴールの確認
「鮨とは何かを発表する」


研究の進め方②「フィールドワーク」

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企画会議で生まれた疑問を解消できる場所へ実際に赴く。

例えば鮨であれば、
米を知りたければ田んぼへ。
魚を知りたければ漁港へ。
お酢を知りたければ醸造元へ。
お鮨の握り方を見るために鮨屋へ。
そして、実際に食べてみる。

例えば研究テーマがドングリの森であれば、
実際に森に行ってみる。
植生を観察してみる。
絵に描いてみる。
動物を探してみる。
鳥を探してみる。
虫を探してみる。
キノコが生えている木と生えていない木の違い。
日が差し込む場所と差し込まない場所との違い。
よく観察して違いや変化を発見する。

例えば研究テーマが宇宙に関することなら、
宇宙にはなかなか行けないので、
科学館に行ってみる。
満点の星空が見える場所に行ってみる。
望遠鏡で宇宙を見てみる。
博士に疑問をぶつけてみる。

1泊2日のフィールドワークだ。


研究の進め方③「研究発表」

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企画会議からフィールドワークまでの内容を研究員が各自で発表する。

発表の場は研究員が各自で決めるが、
・note
・YouTube
・Podcast
・各SNS
こういった各種メディアを活用する。

YouTubeで発表を目論む者はフィールドワーク中にカメラ撮影をするなど、発表に必要な題材集めも研究員が責任をもっておこなう。

自由に創作し、自己表現する場。

研究発表を通して、文章を書く力。ストーリーを伝える力。言語化する力。自分の頭の中を表現する力。そういったアウトプット能力を養ってもらう。


コミュニケーションツールと頻度

週に1度のZOOMミーティング
・企画会議
・研究発表
グループディスカッションを通して、思考力・発想力・ロジカルシンキング・言語化能力・伝える力・ファシリテーションスキルなどを磨く。
日々のコミュニケーション
・Slack
テキストベースのコミュニケーションで、ZOOMミーティングのフォローを行なう。議論の深耕、疑問の解消、アウトプットのブラッシュアップなど。


大人たちの役割

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グッドフィールドラボにおける大人たちの役割はたった1つ。
10代の支援者だ。

研究員が自由に活動するために大人たちは最大限にサポートに徹する。

・好奇心を尊重する
・全受容する
・教えるのではなく気づきを与える
・正しさを植え付けない
・失敗こそを受け容れる
・成功は褒めずに共に喜ぶ
・決して期待しない
・決して否定しない
・絶対に味方であり続ける
・学びの機会を創出する
・必要最低限の環境を用意する

これらを大人が守ることで、10代の研究員は安心して研究にのめりこめるだろう。


研究費

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当ラボは10代が無償で参加できることを前提と考えている。
経済的理由で学びの機会を失われないようにするためだ。

なので、研究費は10代の研究員の家庭からではなく、別のところで得なければいけない。

研究費の調達方法
①サポーター会員(個人・法人)
②クラウドファンディング
③noteやYouTubeの収益
④研究員の保護者でサポーター会員になってくれる方

①~④の方法で得られた研究費で賄えるだけの人数がタームごとの最大の研究員の数となる。

ラボを運営するための経費
■ZOOM有料アカウント料
■機材・資材購入費(PC、カメラ、文具など)
■フィールドワーク費用
・交通費
・食費
・宿泊費
・施設利用料
・講師への謝礼など

1ターム(3か月)で研究員一人あたり5万円で考えている。
第1期では研究員の定員を5名で考えており、研究費25万円が必要となる。

「マンスリーサポーター」のご案内
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