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ただの“いい人”じゃダメ!成果を出せるリーダーの条件
介護業界では、リーダーになりたがる職員が少ないのが現状です。 理由はいろいろありますが、「リーダーは大変そう」というイメージが強いこと、そして責任が増える割に給料があまり変わらないことが大きな要因でしょう。「頑張っても報われないなら、やりたくない」と思うのも無理はありません。
でも、リーダーがいなければ、職場は成長しませんし、利用者さんにより良いサービスを届けることも難しくなります。誰もリーダーにならない組織は、結局、みんなにとって良くない環境になってしまうんです。
PM理論って何?
リーダーシップについて考えるうえで、日本の社会心理学者・三隅二不二が提唱した「PM理論」は、とても参考になります。
この理論では、リーダーシップは「P(目標達成能力)」と「M(集団維持能力)」の2つの力のバランスで決まるとされています。簡単に言うと、「目標を達成する力」と「チームをまとめる力」のバランスが大切だという考え方です。
PM型(P・Mともに高い)
目標を明確にし、成果を出しながらチームをまとめる理想的なリーダー。Pm型(Pが高く、Mが低い)
目標達成は得意だけど、チームワークを大切にするのが苦手なタイプ。pM型(Pが低く、Mが高い)
人間関係を大事にするけど、目標を達成する力が弱いタイプ。pm型(P・Mともに低い)
目標達成もチームのまとめ役も苦手な、残念なリーダータイプ。
介護の現場では、「人間関係が大事」という意識が強く、「目標を達成する」という視点が抜けがちです。
介護現場のリーダーに必要なこと
介護業界では、成果を数値で考えることが少ない傾向があります。でも、
売上は先月と比べてどう?
目標達成率はどれくらい?
稼働率や離職率は?
こうした数字を意識し、チーム全体で共有することが大切です。そして、目標を達成したら、みんなで喜び、努力を認め合うことはさらに大事ですね。
思うように成果が出ないこともあるでしょう。でも「実際どうだったのか?」を数字で把握することが、次の一手を考えるうえで重要です。
まとめ
リーダーには、「目標達成の力」と「人間関係を大切にする力」の両方が求められます。
介護の現場でも、「ただのいい人」ではなく、「成果を出せるリーダー」が必要です。目標を明確にし、チームと共有しながら達成を目指すことで、働きやすい職場をつくることができます。PM理論を参考に、自分に合ったリーダーのあり方を考えてみましょう!