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覚悟のスイッチ
営業やマネジメントの現場では、「最終的に自分が責任を取る」と腹を括ることが求められます。しかし、その覚悟がすぐに芽生える人と、なかなかスイッチが入らない人がいるのも事実です。特に、自らを犠牲にできるタイプの人は、「自分が傷つけばいい」という意識を持っているため、最終ラインに立つスイッチが入りにくい傾向があります。今日は人それぞれ違う覚悟のスイッチのお話をさせてください。、
自らを犠牲にできる人の特徴
このタイプは、自分が背負うことにためらいはないものの、「いざとなれば何とかする」と考えてしまい、ギリギリまで自分を追い込まないことが多い。その結果、責任を果たすのが遅れたり、周囲に余計な負担をかけてしまうことがあります。そこで、部下を持つことで状況が変わります。部下がいることで「自分が守らなければならない人」が明確になり、自分だけではなくチーム全体の責任を考えるようになる。結果として、覚悟を決めるスイッチが早く入るのです。
自己犠牲しないタイプのスイッチ
一方で、「絶対に損をしたくない」という自己犠牲をしないタイプや、強い上昇志向を持つタイプの人は、言われなくてもスイッチが入っています。このタイプは、「自分の評価を上げるため」「成功するため」に、自ら積極的に動きます。最終ラインに立たなくても、自分の立場を守るために考え、動くことができる。だから、部下をつける必要もなく、わざわざ「覚悟を持て」と指導する必要もないのです。
こうした人材は、そもそも「自分がやるべきこと」として目の前の課題に向き合っているため、管理職が何かを教えるまでもなく、行動を起こしていきます。むしろ、彼らに対しては細かい指示をするよりも、適度な裁量を与えたほうが力を発揮しやすい。
最終ラインに立つ意識の違い
「最終的に自分が責任を負う」という考え方は、人によってスイッチが入るタイミングが異なります。自己犠牲型の人は「自分が最後に何とかする」と考え、逆に損をしたくない人は「自分がやらなければ損をする」と考える。この違いを理解しておくと、管理職としての関わり方も変わってきます。
まとめ
最終ラインに立つ意識は、人によってスイッチの入り方が違います。自らを犠牲にできる人は、そのスイッチが遅れがちですが、部下を持つことで早く覚悟が決まります。一方、損をしたくないタイプや上昇志向が強い人は、もともとスイッチが入っているため、あえて指導しなくても動きます。管理職としては、それぞれのタイプの違いを理解しながら、適切な役割や環境を整えることが大切なのかもしれません。
今日もお疲れ様でした。
明日も頑張ります。