梟伯爵の読書 5冊目
やぁ、こんにちは、あるいはこんばんは諸君。
前回、梟伯爵の読書 4冊目|道成寺 夜香 (note.com) で魔術学の本を紹介した。
実は、この本には続編?的な本が出版されていた。
手に入れたのは、小学校を卒業してからだ。
まさか、魔術学の本で続編みたいな本が出るとは当時は思っていなかった。
しかし、我輩にとっては、益々胸躍る内容だと思っている。
ちなみにこの本は我輩の屋敷の本棚にあった。
では、本題に入ろう。
この本のタイトルは『魔術学入門』という。
著者はドゥガルド・A・スティア、前回と同じだ。
『魔術学』は魔法の基礎、いわば魔術を学ぶときのスタート地点といったところだ。
今回紹介する『魔術学入門』は仕掛けはあまりないが、内容はとても興味深かった。
魔法使いになるためのレッスンが春夏秋冬にわかれている。
例えば、春の章では、西洋の魔法使い、魔法使いの衣服、妖精とエルフ、使い魔、ハーピーの教え:天気の魔法、妖精と金など1~6まで各レッスンがある。
今回は、この入門書の中身、一部だけお見せしよう。
使い魔のイメージは例えば「魔女の宅急便」では黒猫のジジ。
ハリー・ポッターではシロフクロウのヘドウィグ。
このページにはフクロウ、ヒキガエル、ウサギ、イヌとある。
ロンはネズミだったが、使い魔の基準はもしかしたらかなり曖昧かもしれない。
春夏秋冬という1年間、こんなにレッスンがあるということは、魔法使いになるためには沢山勉強しなければならないだろう。
ちなみに、ところどころ読むことが困難な文章があるが、解読は多分できる。
最初は難しいかもしれないが挑戦することをおすすめする。
解読できたときには、難しい事を乗り越えた達成感があるはず。
昔、ハリー・ポッターの物語が話題になってた頃、当時子どもだった我輩らは魔法の存在を信じ、自らの手で魔法の杖まで作った。
「魔法なんてあるわけがない」と小学校の時の担任の先生は言っていたが、我輩は聞く耳持たず「本当の魔法」はちゃんと今生きてる世界に広がっているのに何も知らないんだと呆れたことがあった。
当然、話題になればそれはごっこ遊びに繋がる、想像力が限りなく広がり、ありとあらゆる可能性の欠片だって見つかることもある。
杖を一振りしたとき、風がふけば「魔法が使えた」とかつての友人たちははしゃぎ、本当にそんな世界に飛び込めたらいいのにと思っていた。
楽しい時間は残酷なほどに終わりを迎えた・・・。
「ハリー・ポッターごっこ」や「魔法使いごっこ」が学校で禁止され、あっけなく終った。
これを読んでいる諸君にはくれぐれもお願いしたいことがある。
一時ではあるかもしれないが、どうか子どもの想像力を止めたり破壊したりするようなことはしないでほしい。
暖かい気持ちと眼差しで見守り、子どもが語り掛けてきたらそれに乗り、成長した姿があれば喜びあってほしい。
大人になってしまうと忘れてしまうことは沢山あるが、ふとしたきっかけで思い出したり、新たな発見することができることを我輩は信じている。
我が子に『夢』を持ってほしいと思うなら尚更だ・・・。
さて、この『魔術学入門』は読み物としても読み物としても、ごっこ遊びにしても楽しめる本で、いずれは宝物になるのではと思うくらいの書物だ。
是非、図書館や本屋さんで見かけたら手に取り、傍で一緒に読んで楽しんでくれたまへ。
ちなみに、この『魔術学入門』は小型の本だが、大型の『魔術学』もあわせて読むことをおすすめする。
何せ、子どもから大人まで楽しめる本だと我輩は信じているからだ。
それでは、魔法使いを目指す諸君、頑張りつつも楽しみたまえ!