梟伯爵の読書 2冊目
やぁ、こんにちは、あるいはこんばんは諸君。
今日も私は気まぐれに市の図書館で本を読みふけっている。
本日紹介する本は『チョコレート・アンダーグラウンド』だ。
作者/著者はアレックス・シアラー。
軽くあらすじを紹介する前にちょっとだけ考えてほしい。
もし、世界からチョコレートが消えたら?
答えは様々でしょう、チョコレートが無くても生きていけるって人もいるでしょう。
では、砂糖まで無くなったらどうしますか?
これはそんな、「もし」もの世界の話です。
舞台はヨーロッパのどこかの国で、国民が義務であるべき選挙の投票に行かなかったせいで悲劇は始まる。
これは、なにも子どもだけのおとぎ話ではありません大人も考えさせられるような話だ。
選挙で勝利をおさめたのは健康健全党といかにも健康第一を掲げているような党。
健康健全党が選挙で勝利をおさめたおかげで、チョコレート禁止法が発令された。
なんと、国中から甘い物が処分されていく。
はたからみていればおかしな法律だ。
そんなおかしな法律に従えるか!と自由を求め、チョコレートを作ろうとする気持ちで、主人公の少年たちが戦いに挑み、チョコレートを密造、密売を始める。
さぁ、国と少年たちは未来を切り開くことができるのだろうか?
この本を手にしたとき、多分私は幻でも感じていたのだろう。
チョコレートを食べていないのに本からチョコレートの香りがした気がした。
読み終わってから本をこすったりしたが、二度とチョコレートの香りがすることはなかった。
やっぱり幻だったのだろう、少し残念だ。
でも、それを感じてしまうくらいの物語だ。
かつて映画で「チャーリーとチョコレート工場」を見たことあったが、その物語的にファンタジーではないが、それでも楽しんで読むことができる本だと思う。
しかし、人生において食というのはとても大事なことで、もし無くなってしまったら?と考えると、あってほしい出来事ではない。
この本を読んで感じたのは「チョコレートに限らず、甘い物を食べる自由を!」と「これを読んだらきっと君もチョコレートを食べたくなる」という気持ちが共感できる。
どんな内容なのか気になったら是非『チョコレート・アンダーグラウンド』を手に取ってくれたまえ。
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梟伯爵の読書 3冊目|道成寺 夜香|note