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忘れ得ぬ人々

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「ふとしたとき、どうしているのかな?と気になってしまう。自分の中に爪跡を残している。でも、連絡をとったり会おうとは思わない。そんな、あなたの「忘れ得ぬ人」を送ってもらっています」…
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#東京ポッド許可局

忘れ得ぬ人々・第18回「SLOW hairworks」(後編)

(前回の続き) それから1年後の2015年10月末。 行きつけの散髪屋さんでは、私の髪の担当はT…

三上喜孝
1か月前
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忘れ得ぬ人々・第18回「SLOW hairworks」(前編)

私が山形の職場からいまの職場に変わったのは、2014年4月のことである。 引っ越した当初は千葉…

三上喜孝
1か月前
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忘れ得ぬ人々·第17回「父の鍋」

私が地方国立大学に勤めていたころ、4年生が進路についてよく相談に来ていた。今から10年以上…

三上喜孝
2か月前
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忘れ得ぬ人々・第16回「ワカバヤシ先生」

前回の「回想・表彰式エレジー」に登場した中3の時の国語の先生は、一読すると「いいかげんな先…

三上喜孝
4か月前
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忘れ得ぬ人々・第15回「吾妻橋再会」

私が通っていた大学は、3年生になると、学部に進学して、それぞれの専門の勉強をはじめる。 3…

三上喜孝
5か月前
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忘れ得ぬ人々・第14回「懐かしい名前」

Facebookに「知り合いかも」という表示が出てくることがあるでしょう?そこに懐かしい名前を見…

三上喜孝
7か月前
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忘れ得ぬ人々・第13回「ここはひまわり通り」

以前勤めていた職場の裏通りに、こぢんまりとした洋食屋さんがあった。おじさんシェフがひとりで切り盛りしていて、料理の腕はたしかだし、値段も手頃だった。同僚たちは誘い合ってランチに通っていたようだったが、私は少し時間をずらしてもっぱらひとりでランチを食べに行った。店名は、「ひまわり」の学名に由来した名前だった。この洋食屋さんの近くに「ひまわり」という定食屋さんもあって、私はこの裏通りを勝手に「ひまわり通り」と名づけていた。何度か通ううちに、すっかりとシェフに顔を覚えられた。 あ

忘れ得ぬ人々・第12回「お笑いサークル」

「大学のお笑いサークル」というのが、いま注目されているらしい。 一種のブランドというのだ…

三上喜孝
8か月前
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忘れ得ぬ人々・第11回「スンジ君」

私が39歳から40歳になった頃、2008年12月から2010年2月までの1年3カ月間、韓国の大学に留学し…

三上喜孝
8か月前
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忘れ得ぬ人々・第10回「最後の人情派先生」

前の職場のU先生とは、いろいろな委員会で一緒に仕事をさせていただく機会が多かったが、昔か…

三上喜孝
9か月前
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忘れ得ぬ人々・第8回「集団下校」

「ふとしたとき、どうしているのかな?と気になってしまう。自分の中に爪跡を残している。でも…

三上喜孝
10か月前
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忘れ得ぬ人々・第7回「鍋を囲んだ夜」

「ふとしたとき、どうしているのかな?と気になってしまう。自分の中に爪跡を残している。でも…

三上喜孝
10か月前
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忘れ得ぬ人々・第6回「1日だけの恩師」(後編)

大学4年のとき、母校の高校へ教育実習に行くことになった。教育実習の名目上の指導教授である…

三上喜孝
10か月前
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忘れ得ぬ人々・第6回「1日だけの恩師」(前編)

「ふとしたとき、どうしているのかな?と気になってしまう。自分の中に爪跡を残している。でも、連絡をとったり会おうとは思わない。そんな、あなたの「忘れ得ぬ人」を送ってもらっています」 という、TBSラジオ「東京ポッド許可局」のコーナー「忘れ得ぬ人々」にヒントを得て書いています。 大学4年の時のことである。 母校の高校に教育実習に行くことになった。大学で教育実習生の一覧表が配られ、私のところを見ると、指導教員の欄に見知らぬ先生の名前が書いてある。古畑という先生である。 調べてみる