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傷だらけのパパたちへ

みなさんは「自分の人生をもう終わりにしたい。」と思ったことはありますか?
長期にわたって強いストレスを受け続けると、うつなどのメンタル不調に陥りやすいと言われています。

好条件で入社してフタを開けると・・。

僕は、今からおおよそ10年程前
「自分の人生を、もう終わりにしたい 。」と思ったことがあります。
その原因は、仕事での人間関係でした。
僕には、子供が3人います。
家族を養うため、経済面や福祉厚生、家族との時間を作れることを条件に選んだ仕事でした。
しかしフタを開けると、サイコパスに近い管理者Aさんと
”長いものに卷かれる信仰”の取り巻きの面々という、非常に働きづらい職場でした。
僕はそのAさんの身近で働くことになり、最初はとても優しい顔を見せていましたが、徐々に本性を表します。
僕がやること全てに、否定的な罵声を浴びせ、その取り巻きの面々もそれになびく。
そんな構図ができあがって行きました。
ただこれ以外は申し分のない条件で、給与面も安定しきちんとボーナスもあり、家族との時間も作れる。


仕事と家庭の間で”自分を追い込んだ先に・・”

しかし、職場でのそんな毎日が約2年間続きます。
「そんな職場、辞めればいいのに。」と思われるかも知れません。
そう。僕は、人間関係以外はとても良かったので、辞めたくはありませんでした。家族のために、我慢しなければと・・。
そして僕はいつしか、この人間関係の苦しさに、休みの日にも苦しめられて行きます。
家族との時間を有意義に過ごせない、そんな精神状態に陥っていきます。
まさに軽いうつ状態です。
家族には「辞めたい」と言えなかった。
それでも精神科で、不安を和らげる薬を飲みながら、僕は仕事を続けました。
しかし薬は、一時の対処にすぎず根本的には、なにも問題解決にはなりません。
ある日、僕は朝の電車通勤のホームで、よからなぬことを思うように。
「もう人生を終わりにしたい・・。」と。
今となっては、そんな行動を取らなくと良かったと思えますが
その時の精神状態は、それくらい病んでいたんだと思います。



働き盛りの自殺者が多い!?

日本の自殺件数は、世界的に見ても類を見ないと言われています。
近年の自殺者の統計を見てみると、男性は女性の倍の件数があります。
また男性において、年齢の構成比で見ると、40~49歳が一番多い状況です。
また40~49歳(男性)の有職・無職の割合は、有職者(仕事をしている人)が7割。
自殺の原因は、様々な要因が複合的に絡み合って引き起こされると言われますが、統計では「健康問題」「家庭問題」・・と続いています。
この「健康問題」は、精神的な健康の損失がほとんどと言われています。
働き盛りの40~49歳の自殺者数が多い。
僕も、そのひとりになりえたかもしれないと思ったりもします。
もちろん女性は女性で、育児や家事の比重があったりするママさんもいると思います。
「どっちが大変」とか、そんな自慢大会は、今回置いて置いて。

僕のように、仕事と家族の間で孤独に苦しんでいるパパは、おそらく日本中にたくさんいると思います。
しかし、この自殺件数が多い中年層の仕事と家族の間で追い込まれ、苦しんでいるパパたちの相談先が非常に少ないのが現状です。
なぜなら労働者の一人として、夫や父親としての複合的な悩みになるからだと思われます。

傷だらけのパパたちへ

家族がいるから救われることも沢山あります。
反面、家族がいるから苦しむこともあると思います。
僕の経験から、複合的な悩みをまずは分別してみます。

  • 労働問題(職場のパワハラや過重労働など)

  • 家族問題(配偶者との関係性、コミュニケーションの場)

  • 精神面の健康(話を聴いてもらう、心理的安全性の確保)

その他にも、仕事を辞めたら経済面はどうすれば?などの悩みもありますが、まず今、自分が置かれている状況から抜け出すことが最優先です。
また自殺対策として、国が相談窓口をいくつか設置しています。

仕事と家庭の間で、思い悩むことは、とてつもない孤独感を味わいます。
まずは”誰かにその悩みを打ち明ける”。
そして、きちんと冷静に家族への相談、その職場で”闘争”ではなく”逃走”でもいいと自分に言い聞かせる。
仕事と家庭の間で悩んでいる、傷だらけのパパさんへ
それ以上、自分を追い込まないでほしい。


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