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小説と詩を嗜んでみた。

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駄文ですが、お暇な時に。
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#ショートショート

珈琲とあなたとわたしの関係性。

珈琲とあなたとわたしの関係性。

あなたは甘い珈琲。
わたしは基本ブラック。

甘い珈琲しか飲めないあなた。
苦い珈琲が好みなわたし。
時折、甘い珈琲が欲しくなるわたし。

常に甘い言葉で満たされたい欲しい、あなた。
基本的にスッキリとしていたい、わたし。
時折、甘い雰囲気があればいい、わたし。

そこの温度差があなたを不機嫌にする。

上手に嘘がつけないわたしは、ブラックで珈琲を注文してしまうのだ。

『甘い珈琲飲みたかった?』

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秋の空、時計。

秋の空、時計。

「ふー」
吐く息と共に宙を舞う紫煙。
ーー女心と秋の空か……。

普通に話していたつもりだったが、急激に気分を害した御様子で彼女は帰って行った。
公園通りに取り残されたオレは、ベンチに座り仕方なく煙草を燻らせる。
携帯灰皿に灰を落として、
オレのテンションも地に落とした。

ーー何がいけなかったんだ?

公園通りを歩いてる最中、突然。
『気付かないんだね!もういい!』

ーーなんかマズイ事でも言っ

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