空海さんの教え
空海さんの密教
空海さんの教えは、大日如来を本尊とし、基本の3つの体系は「三密瑜伽(
ゆが=ヨガの音写)」「入我我入」「即身成仏」となります。
〜三密瑜伽〜
三密といっても、コロナ対策とちゃいまっせ。身口心を整えて、三昧の境地に入っていくことです。
身(ムードラ・印契)手指をあれこれするやっちゃね、
口(マントラ・真言)般若心経でも出てきました
心(マインド・心境地)
三昧はなんとか三昧の三昧で、仏教では心を集中して没入する状態を言います。
〜入我我入〜
仏・菩薩と修行者とが融合し、一体化していく状態
〜即身成仏〜
この身このままで仏となる(最高真理の体得)
空海さんの教えでは、「金胎不二」というインドや中国には存在しない、オリジナルの理論を展開しています。金剛界と胎蔵界は密接不可分ということですね。金剛界、胎蔵界と言われたってねえ、となるかもしれませんが、これはまたあとで解説しましょう。ここではそういうものがあるということだけ覚えておいてください。金剛頂経(金剛界マンダラ)と大日経(胎蔵界マンダラ)を教義の両輪とし、それを繋げるのが「三密瑜伽」なのであります。
金剛界と胎蔵界の特徴としては、
金剛界=智恵・自利・男性・精神的・精神・成仏
胎蔵界=慈悲・利他・女性・物質的・身体・即身
相反する概念を瑜伽行によって結び付け、昇華していく方法論でもあります。
空海さんの教えには、日本独自の「神道」や自然信仰に基づく「山岳信仰」や「修験道」の要素が大きく関与しています。都での大学生活をやめ、「私度僧(正式な得度を受けていない者)として、山野や海辺にて修行に励んでいた時、空海さんの独自の宗教観が生まれたのでしょう。
ワタクシの暮らす四国は、平安時代から修行場として知られておりました。
マントラ(真言)とは
マントラは、梵字(サンスクリット語)で表記されている呪文の総称であり、バラモン教の祭祀に用いられた讃頌(賛美歌のようなものですな)や祈呪(きじゅ=きとうといえばいいでしょうか)として始まったようです。仏教では「陀羅尼(だらに)」という別名で呼ぶこともあり、言語的意味合いのみならず、その音声や文字自体が深い意味をなすといわれています。もちろんのこと、マントラは瞑想するための手段でもあり、何百回、何千回、何万回マントラを唱えることにより集中し精神統一し、求める境地に入っていくための言葉でもあります。
マントラを日常生活に活かす。チョークー的視点
マントラも元を正せば、「瞑想する」ってことになります。ボクは、日常生活において瞑想は非常に大切な心のトレーニングであると考えています。瞑想の基本は、心を観察し、心を把握することにより、次から次へと想起する心の拡張機能を止めること、なんじゃかんじゃいらん雑念を起こさないようにすること、を目的としています。そのために呼吸や身体的ポイント(鼻先・丹田など)に意識を集中し、流れる心の動きを整え、リラックスしていくことです。次回、私のやり方を紹介します。