いつか来る親の介護不安
高齢者の増加とともに言われる介護不安、人ごとだと思っていませんか?
厚生労働省の調査によると昭和50年に結婚した人の第一子出産年齢の平均は25.7歳
つまり昭和50年に生まれた人は平均して第一子でも25歳、離れていることになります。
現在、昭和50年に生まれた人は大体50歳程度でその場合親は75歳。いつ介護が必要になってもおかしくはない年齢です
いえ、むしろ既に介護をしている人も多くいるでしょう
不安なのは 仕事? お金? 体力?
介護をする人の多くは仕事を休職したり、辞めたりします。
ヘルパーや施設を考えるかもしれませんが、ヘルパーはずっといるわけではないですし、施設も空きがなかったり、入居条件を満たしていなかったりと入居できない場合も多くあります
施設費用についても平均して月額安くても10〜15万円ほどかかったり継続して使用するには懐が痛い話です
介護に必要なのは体力、気力、時間など様々です。
体力も衰えた中で始まる介護、認知症などで大丈夫か不安になり、自分の時間が減っていく。
先の見えないことに不安を感じてしまうのは仕方のないことです
ですが現状を知っておくことはとても重要です
今できる事はないのか
介護ばかりに気を取られていない、自分の家族、生活のこともある
そう思う人も少なくないでしょう
では今から少しでも楽にするためにできる事は
体力・筋力をつける
金銭的な余裕を持つ
相談する
体力・筋力をつける
まず介護をする事を前提の様に話していますがそう言うわけではありません
これは介護者に限らず親御さんにも行って欲しい事なのです
高齢者の介護が必要になる要因として運動不足による転倒や各種機能の低下(関節、血流など)があります
もちろん介護者も介護をすることを前提に今から少しずつ運動する習慣があると介護が楽になったり、将来高齢者になった時も運動習慣があると自信の為にもなります
金銭的な余裕を持つ
金銭的な余裕は不安の軽減に繋がりますもし仕事を辞めたりしても気持ち的に余裕があったり、施設入ってもらう場合も多少高くてもと決断の幅が広がります
また介護を行う上でも、便利な道具を買うことややヘルパーを頼むなど使えるお金が多いことに越した事はないです
相談する
誰に?と思うかもしれませんがいろんな人がいます介護を行う場合、補助金が出る場合もあるため保健師や市に相談に行ったり、親自身に施設に入りたいか否か、老後の準備ができているかなどの相談です
また、場合によって話せなくなる場合もありどれぐらい介護していけばいいのか、最悪の場合延命治療を行うのかなど話しておくべき事はたくさんあります
今さら遅い? 介護が始まっている人
介護の予防を話す上でもう今さら遅いと考えている人もいるかもしれませんが今からでもできることがあります
まずは相談
市役所などに介護をする上で貰える助成金などの申請を行っていない場合は行うことで経済的にすこし余裕が出るかもしれません
環境を整える
介護をする上で環境はとても重要になってきます
階段の上り下りがある、ここがつまずきやすい、こんなのがあったら便利なのになど介護しやすいように環境を整えていきしょう
この「環境を整える」これは介護をしてみないとわからない部分になるため予防などが難しく日々便利になるよう改善していく必要があります
とは言え…
そんな時間に余裕がない…家事に介護にそれだけで1日が潰れると言う人もいるかも知れません
その様な人にはショートステイ、短期入所がオススメ
長期のようにずっとではなく短期的で出費も抑えられます
もし、施設に入りたくないという理由で介護している場合、ショートステイなどは施設と似た雰囲気を感じることができる施設もある為、施設に入るハードルを下げることができるかも知れません。
ショートステイは介護者が病気やケガ、外せない用事の時に利用されることが多いですが、介護者の休息期間として使われる場合もあります
準備期間があることで介護を楽にできるよう使用してみるのも良いでしょう
注意点として長期的な使用や頻繁な使用が難しい場合や助成金、条件なども存在します施設について確認してから使用してください
最後に
私は介護に携わるものですが、親の介護を経験した者ではありません。親の介護をした人にしかわからない思いもあるでしょう。
1人じゃないなどの詭弁は言いませんが、私の知識・経験が役に立ち少しでも気持ちや介護に対して楽になれる事を願っています。