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うちのお雑煮

うちのお雑煮はなんの変哲もない、ごく普通のお雑煮ですよ。
子どもの頃母が作ってくれたお雑煮と同じ、と信じています。

出汁は鶏肉とコンブ出汁

母は骨付き鶏肉で出汁を取っていたけど、私は小間切れ鶏肉を使います。
おっと、既に母のお雑煮と違うではないか!今気づきましたよ。
それに、お雑煮って家庭で違うのでしょうね。

とすれば、なんの変哲もない、と言いながら何かしら他所と違うものがあるのかもしれません。
たくさんの人のお雑煮の記事を読んでみたいですね!

まず、出汁が違うかもしれません。
人はどんな出汁を使うのか、興味が湧いてきました。
具材も切り方や量が少しずつ違うのでしょうね。
それで微妙に味が違うはずです。

とりあえず、うちの、いや、私のお雑煮

1.鍋に水と小間切れ鶏肉を入れて火にかけます。
2.顆粒コンブ出汁、野菜を入れて煮ます。
 野菜は銀杏切りの大根、にんじん、レンコン。薄い斜め切りのごぼう、それにしめじと輪切りのサトイモ、細切りの白菜。
3.煮えたら白だしと薄口醤油で味付けします。
4.餅を焼き、程よく焼けたら鍋に入れて少し煮ます。煮すぎると餅が溶け出すので程々に。

餅はつきます

臼と杵で、ペッタンペッタンつきます。
餅つきは暮れの28日です。
くの餅はつくな」という言い伝えを守って29日ではなく28日です。
」が「」を連想させるからか、29日では忙しいからか、正確なところはわかりませんが。

さて、1軒5キロほどを5軒分つきます。
もちろん5軒の人間が寄って、ついたり丸めたりします。
前の晩に洗って水に浸しておいた餅米を1軒分ずつ大きな蒸し器で蒸します。
昔は薪だったそうですが、今はガスです。
蒸しあがったらまずは餅つき機でつきます。
仕上げにペッタンペッタンをします。

この工程で餅の舌触りが違うのですね。
これで「杵つき餅」になるのです。

つきあがったら餅取り粉を広げた器にあっつい餅を入れます。
ここで活躍するのは熟練のおばあちゃんです。
大きくて熱い餅を手で四つくらいに「切り」ます。
渡された人は鏡餅にするかどうかを確認してその大きさに「切り」ます。
鏡餅を作っていて空気砲ができたら、その家に赤ちゃんが産まれると言われますよ。
あとは小餅です。
小さく切った餅を「丸め隊」の人達にポンポン渡して、丸めたら餅ケースに並べます。
好みであんこを入れます。

私は小餅用に「切る」担当。
親指と人差し指の間で「キュッ!」と絞って切ります。
餅が熱いからだんだん手が赤くなっていきます。
しかも最後の方は指が効かなくなるのです。

こうやってできた餅をお雑煮に入れて食べます。

小餅は冷凍庫で保存し、一年かけて食べます。
冷凍冷蔵庫では間に合わないので、餅のためにわざわざ冷凍庫を買っています。

餅を食べ尽くした頃、年末がやってきます。

この平和な行事がいつまで保てるか、目下の課題ですね。
毎年「来年どうする?できるかな?」と言いつつ。
そろそろ無理かな、と集まっている面々を見ながら少し寂しく感じている私です。

#うちのお雑煮

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