長めのネジ
DXを推進する上で、”エンジニア”と”現場事業者”の間のコミュニケーションがポイントになるのは当たり前の話ですね。しかーし、そんな都合の良い人財も不足しており、世の中うまくいかないもんだねぇという感じです。この問題を「ネジ回しのネジ」と例えてみます。
これから必要なのは「長めのネジ」す。椅子とか机をDIYするときにはめる5cmくらいの、手が疲れる長さ。”エンジニア”と”現場事業者”とを深く深くつなげる「長ネジ人財」が必要だと思っているんです。
現在、極端ですが2種類の種族に分かれています笑。
ガリガリエンジニア族
「生成AI技術の発展で、コーディングが劇的に簡易化された!いろいろな開発により集中できるようになり、開発プロセス全体の効率が向上しました!」
ドロドロ現場族
「GPTやその他の生成AI技術が進化し、業務が便利になったと聞きますね!とはいえ、私の今日は相変わらず、得意先を訪問し、プレゼン資料を作成する日常です!」
どちらの種族も良い悪いはなく、日常のほんのふとした風景です。それぞれ情熱をもち、日々の幸せの為に仕事をします。DXブームから4年は続いており、まだしばらくは平行線でしょう。
その間、ふたつの種族をつなげようとする試みはありました。コンサルティング会社が中心となるマッチング族です。色々な手を使って、DXという得体の知れない目標にチャレンジしてきました。でも、どーーも進んでいない気がします。んま、そもそも誰もゴールしたことがないので、進んでるか進んでいないかの判断がむっちゃ難しいですよね。
そんな中、最近思うのは、企業と企業をマッチングした際のタッチポイントが、”浅く短い”のではないかです。「とりあえず企業と企業をマッチングする」、「PoCを短期間でやる」、「部分最適で進める」ことです。そもそも新しいチャレンジなので、否定はしませんが、多分、これだと「モノにならないな」って、気づき始めてると思うんです。そして、それもまた大切な前進です。
そこで、題名の「長めのネジ」です。
現場とテクノロジーを、グルグルマキマキ、深くつなぎ、じっくりと改革を進めることが、遠回りのようで実は近道だと考えます。そして、これは今までのチャレンジが無ければ気づきません。次のステージに上がったという方が、誰も傷がつかずにすみそうですね。
ただ、ここでまたも壁にぶち当たるのが、この「長ネジ人財」があまり見当たらないということです笑。「テクノロジーを理解し、現場プロセスも理解し、そして改革するイメージをもつ人財」。ふふふ、これがなかなかいないんですよねー。
といいつつ、「いないなぁ=なればいいじゃん」です。ここは業態によってはまだまだブルーオーシャンです。ということで、次回は無謀にも「長ネジ人財」を目指してみる話です。多分。
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