面談終了と、その内容

金融公庫さんの担当の方と面談をしてきました。
今回は備忘録も兼ねたそのお話。

面談って何を聞かれるんだろう、
店長もマネージャーも経験したことないのに、
経営なんて出来るんですか?とか率直に聞かれたら
絶対返事に詰まっちゃうな〜怖いな〜と、
圧迫面接のようなものを想像していましたが、
結論から言うと、最初に経歴を詳しく聞かれた後は、9割方私が担当者さんからのお話を聞く、という形で終わりました。
内容はだいたい次の通り。

◎経営者として、事業を拡大するのか?
それとも目の届く範囲で営業し続けるか?

→私は店舗展開などするつもりはないので、事業が軌道に乗ったとしても目の届く範囲で営業していく予定です。これは単に聞いておきたかっただけのようでした。

◎事業を続けていくには、柔軟性が必要。
自分のやりたいように3ヶ月くらい営業してみてから、商品構成や価格の見直しなど含めた事業の見直しを行う

→自分はこれを絶対売りたいんだ!と思っていても、お客さんからしたら価格が高いとか、とっつきにくいとか、需要がない限り売れませんよね。だから開業してから3ヶ月ほど様子を見て、変えていかなければならないことを考える期間を設けた方がいいとのこと。
これはもちろんポジティブなこともそうで、思ったよりお客さんの反応がいい商品があったら、製造数を増やしたり、種類を増やしたりなどがあると思います。そういったことを出来る柔軟性があると、お金を貸す側としても支援しやすいです、とのことでした。

◎サワードゥと言って売り出すより、自家製酵母のパン、として売った方が手に取りやすいのではないか?

→サワードゥをメイン商品にしたいと思っていますが、もちろん聞きなれない名前だったり、味の想像が出来なかったりすると手に取りづらいですよね。
サワードゥという名前は酸味があることがもちろん特徴の一つですが、市販のイーストを使わずに自家製酵母のみを使って焼き上げるので、確かにお客さんからしたらそっちの方が分かりやすいよな〜と思いました。でも名前は変えたくないので、ポップなどで説明しようと思っています。(笑)

◎計画書の月々の売上予測は業界水準から見て高め。だからもしこの売上額に達しなくても、月々の返済を含めて残った利益で生活が出来るということは覚えて置いた方がいい。

→私の計画書の売上高は、だいぶ強気だったようです。もちろんだいたいのパンの価格設定をした上で、製造数から見ても無理のない範囲だと思ってますが、確かに少し高めに設定した気がします。
(計画書は売上高を低く見積りすぎても自分の生活ができないほどの利益しか残らなかったり、高く見積りすぎてもこれ1人でいける?となるし、設定が難しいですね…)
毎月この売上が出せなくても、最低いくらぐらい売上げていればなんとか大丈夫、という金額を知っているか知らないかでは、気の持ちようがだいぶ変わってきますよね。これは教えてくださったことに感謝です。

◎経費もプラス10万くらいかかると思っておいたほうがいい。

→これも業界水準から算出してもらい、いただいたアドバイスです。経費は売上が下がれば下がる変動費なのでなんとも言えませんが、私の売上予測からすると、経費はもうちょっと高めに考えておいた方がいいというお話でした。


◎原価30%で出してるけど、これは売り切ったときの話だから、廃棄が出たら原価はもっと上がる。
日商を考えて売り切るだけの商品を作るのか?
顧客の満足度を考えて廃棄ありきで多めに製造するのか?

→これは盲点でした。独立している先輩に事業計画を見せてもらった時に廃棄率と書いてあったのに、なんだろうと思いつつスルーしてました…
私はパン屋がお客さんをガッカリさせない為に閉店間際まで商品を揃えて、そして閉店後大量に捨てるであろう行為をとても葛藤しながら見ています。
あと10分で閉店時間なのにたくさん商品が置いてあるお店を見ると、とても悲しくなります。
でも一方で顧客満足度を考えるとそうせざるを得ないのかなとも思います。
企業としてはそうしなければならない現状かもしれませんが、私は日商分の商品を作って売り切り、廃棄をなるべく出さないスタイルで営業していきたいと思っています。これにはもちろんお客さんの理解も必要ですし、そう簡単にはいかないかもしれませんが、予約や取り置きのシステムを今後構築していって、なんとかうまい具合にやりたいなと考えています。
そもそも私のメインターゲットは30代女性なので、まぁそこに限らず日中働いている方をターゲットにするならば、取り置きや予約システムは必須になってくると思われます。
今は色んなアプリやサービスがあってありがたいですが、逆にそれぞれの特徴や強みを調べないといけないのが大変ですね…

とまぁこんな感じでお話を聞いて必要な資料を提出して終わりました。
終わってみて、公庫の方はお金を貸したくないわけではなく、この人本当にやっていけるかな?という見極めをしたいのだな、と感じました。
地域や担当する方によって変わるとは思いますが、リラックスして、逆にこっちから質問するくらいの気持ちで臨むと良いのではないかと思います。

これから面談を控えている方のエールになれば幸いです。(まだ結果出てないのに厚かましい)

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