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分かったふりは、したくない。

こんばんは。
あたなに届けたい本を紹介するりぃです。

ストレス発散は食べること!
美味しいものには目がない!
食べてる時が一番幸せ!

そんなあなたの価値観を根底から覆す今日の本は

です!

こちらは、「食べること」そのものに嫌悪感を覚える女子高生・唯のお話です。

「食べ物」=ほっこり
食卓を囲む=家族団らん
食べ物はいつだって幸せなイメージと結びついていますよね。

わたし自身、食べることが大好きなので、このイメージに違和感を抱くことは今までなかったです。

でも実は、一番身近な息子が”食べること自体”が苦手なタイプでした。

「世界には満足に食事ができない人もたくさんいるんだよ」
「こんなに美味しいもの、なんで食べないの?もったいない」
深く考えずに、何度そう息子に声をかけてきたか分かりません。

今までこういう作品に出会うと「自分にはなんて想像力が足りないんだろう」って思っていました。
でも、そういう問題じゃないのかもしれない、と最近は思います。

想像力とかじゃなくて。
分かりたい、とかでもなくて。

人はこんなにも孤独で、こんなにも一人一人違って、こんなにも分かり合えない。

それをスタンダードにしていかなくてはいけないのかもしれません。

きっと誰にでも生き辛さはあって、でもそれには程度の差があったり、その生き辛さに”名前”がついているかという問題もあると感じています。
「食べることに嫌悪感を抱く生き辛さ」にはきっとまだ名前がないから、人から認識されないし、理解もされない。

だけど、そういう種類の生き辛さがあるっていうことをこの作品を通じて知ることができて良かったです。

分からなさをそのまま抱えて、分かったふりなんてしないで生きていきたいです。

気になった方がいたら、ぜひ読んでみてください。

では、また。

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さくら りえ@本を365日読むライター
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