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【寸又峡 夢のつり橋】|大井川最後の秘境で出逢える絶景
静岡県中部にある渓谷「寸又峡(すまたきょう)」は大井川最後の秘境とも呼ばれています。
この秘境の中には美しい自然が数多く存在し、特に絶景スポットとして知られるのが寸又峡の聖地といわれる「夢のつり橋」です。
今回は大井川最後の秘境で出逢える絶景の魅力を詳しく解説していくので、今後の旅先候補としてぜひご検討ください。
寸又峡は秘湯の里として有名な温泉街
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静岡県川根本町寸又峡は南アルプスの入り口に位置する秘境で、美しい原生林と清流に包まれたまさに大自然の宝庫。
この一帯は奥大井県立自然公園に指定され、2014年には「南アルプスユネスコエコパーク」にも認定された地域の一部です。
また、寸又峡 夢のつり橋の近くにある寸又峡温泉は、「武田信玄の隠し湯」といわれ、江戸時代には名湯として知られていたのだそう。
そのため、古くから「美女づくりの湯」とも呼ばれる秘湯の里として知られ、戦後は保養地として人気を集めました。
寸又峡温泉街が誕生してからは、高度経済成長期の観光ブームとともに多くの観光客を惹きつけることに。
寸又峡を象徴する聖地【夢のつり橋】
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秘境・寸又峡を象徴する聖地こそが、絶景スポットとして知られる「夢のつり橋」です。
2012年、トリップアドバイザーの企画「死ぬまでにわたりたい世界の徒歩吊橋10」にも選ばれました。
「夢のつり橋」は大間ダム湖にかかる延長約90m、高さ約8mの大きなつり橋で、青色の湖水と合わさった絶景が息を呑むほどの美しさなのです。
青く美しい水の色は水質の良さを証明
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「夢のつり橋」を訪れて誰もが驚くのがその水の青さでしょう。
北海道美瑛にある「青の池」なども有名ですが、寸又峡の水の青さも際立っています。
この水の青さの秘密は「チンダル現象」と呼ばれる自然界の物理的な作用によるものです。
「チンダル現象」とは、微粒子やプランクトンがごく少ない非常にきれいな水に波長の長い赤い光が吸収され、波長の短い青い光だけが反射される現象を指します。
つまり、これは水の底までがとても綺麗な水質を誇るという証。
実際にその水質の美しさは、中部電力(株)技術研究所が1997年に行った調査・研究で判明しています。
揺れるつり橋でスリルを味わえる
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「夢のつり橋」では、吊り橋ならではの揺れが体験できるのも楽しみの1つです。
橋の真ん中に取り付けられている細い木の板を歩いて渡るため、他の人とすれ違うのもドキドキするでしょう。
ちなみに、「夢のつり橋」の名称は「夢に出そうな幻想的な橋」という意味と、「渡るのが怖くて夢に見そうな橋」という意味の2つがあるのだそう。
実際に歩いてみるとけっこう揺れるので、その意味にも納得です。
私の妻ははじめ怖がってなかなか進めなかったほどですから。
そのため、一度に渡れるのは10人まで制限されています。
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渡っている途中で橋から見下ろす時にスリルと湖の美しさも、「夢のつり橋」の魅力です。
橋の上から横に目をやると、ダムの堤も見られますので、原生林とともに湖面の美しさを十分に堪能してください。
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散策路でハイキングを楽しむ
「夢のつり橋」を渡ればさらに散策路が続き、原生林の中でハイキングが楽しめます。
尾崎坂展望台や飛龍橋などで絶景を楽しみつつ一周できるので、ぜひ散策してみてください。
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遠くから「寸又峡 夢のつり橋」の絶景が見られます。
この絶景はまさに秘境と呼ぶにふさわしいでしょう。
なお、寸又峡温泉街から「夢のつり橋」までは徒歩約30分かかります。
散策路の周遊が約90分。
急な階段もあるため足が不自由な方やお年寄りには厳しいかもしれません。
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寸又峡にあるもう1つの吊り橋【猿並橋】
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さて、寸又峡には「夢のつり橋」の他に「猿並橋(さんなみばし)」という吊り橋があります。
「夢のつり橋」に向かう途中で見れるので、時間に余裕があれば後で行ってみてはいかがでしょう。
ほとんどの方は「夢のつり橋」の青い水のインパクトが強すぎて、お腹いっぱいかもしれませんね。
寸又峡へのアクセス
寸又峡温泉へのアクセスは車かバスとなるので、私たちは東京都内からレンタカーを利用しました。
秘境なだけあって、寸又峡に近づくにつれて細い山道などが多く自分で運転するのはかなり神経を使います。
それでも、駐車場が完備されていることもあり、時間に融通が利く車移動はオススメでしょう。
バスでのアクセスは「大井川鐵道 千頭駅」から路線バスで約40分の「寸又峡温泉入口バス停」まで。
ただし、冬季は終点「寸又峡温泉」バス停行きとなるそうです。
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寸又峡は後世に残したいかけがえのない秘境
「寸又峡 夢のつり橋」はいかがでしたか?
急増するインバウンドで、日本の素晴らしい観光地や秘境が少しずつ破壊されている昨今。
寸又峡は後世に残したい日本のかけがえのない秘境の1つです。
この素晴らしい絶景を今のうちにぜひ訪れてみてください。
私たちは日程の都合上、寸又峡温泉には滞在できませんでしたが、訪れるなら秘湯の里でゆっくりするのがオススメです。
それでは、また次回をお楽しみに。