当たり前、雨
いま、雨が降ってる。当たる物によって音を変え、私たちの触り心地をジメッとさせる。雨だから長い丈のスカートは止めよう、雨だから電車が遅延するかもしれないから少し早めに出よう、雨が与える影響は意外と大きい。今となっちゃ普通の顔して降ってきている雨だが、地球最初の雨の日に立ち会った人たちはどう思ったのだろう。もし自分がそれだったら、地球の外側にもう一つ層があり、そこには私たちのように何も知らない人たちが住んでいる。そして、その人たちが使った水が排水されたのが我々の雨となっていると考える。空を見ながら、宇宙を見てる気でいた私たちは、誰かの地面を見てたことにいつか気づくだろう。当たり前ってなんだろう。地面は固い。でもたまに波を打つように私たちを突き上げる。海は広い。でも海はさらに大きく大きく成長しているらしい。私たちは人間だ。でももしかしたらここは誰かの胃の中で、良い行いをしたものは善玉菌、悪いことをしたものは悪玉菌と呼ばれてるかもしれない。そしたら海は胃酸で、火星は腎臓かもしれない。一理ある。
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