うぉ

ヘッダーの木を散髪してあげたい

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ヘッダーの木を散髪してあげたい

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変な俳句思いついた!

どの曲も 2番が1番 十八番です

    • 特別なウソ

      「休みの日はなにをしますか?」 『アニメと映画をよく見ます!』 「アニメ!なに見ますか?」 『ハイキューが好きです!こうちゃんは?』 「うちはケロロが好きです!」 真っ白なノートにふたつのクセ字が会話を繰り返す。ぺらぺらとハシャギながら筆をとり、時にぷぷっと口を押さえて笑い声を閉じ込める。カランと何度も氷が溶け合い、心地よいジャズのリズムに乗ってサラリーマンが革靴でリズムを打つ。 ほのちと初めて会った日。緊張のあまり行きの電車では勇気づけてくれるZARDを耳に入れ続けた。駅

      • 大好きな雨音

         わたしの心の中には小さな小さな街があります。大好きなシュークリームを食べた日にはカラッと晴れた空に小鳥たちが楽しそうに飛びまわり、それが売り切れてた日には仄暗い雲に覆われ小鳥たちが急いで巣へと帰ります。サワサワと自然豊かな街の真ん中には大きなマンションが一つだけ建っており、最上階の大きな部屋にわたしは住んでいます。大好きな友達は1個下の階に、気になるあの子は少し離れた3階に。  そしてある日、知り合いにオススメされて足を運んだライブイベントでわたしは1人のバンドマンに恋し

        • 夢の国

          この広い世界のどこかに、夢見ていたことが実際に起こる【夢の国】という不思議な国があるらしい。 ある者はお城の前で推しのアイドルにプロポーズされ、またある者は園内で自由に空中を飛び回れたそうな。 そんな噂を聞きつけた大学1年生の少年が面白半分でその国に踏み入れると、目の前には、小学3年生の頃にいなくなった父親が立っていた。 「なん…で……」夢に心躍らせながら入った少年はその瞬間に全て裏切られ、自分を捨てた父親の年老いた姿に驚きながらも、沸々と怒りが込み上がった。「こんなの

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        変な俳句思いついた!

          涙のゆく先

          どうやら僕は人より長くは生きられないみたいだ。一人でどこかに行くこともできないし、身体が弱くて食べれないものも多い。生まれた時からそうだった。みんなの言ってることが理解できないし、言葉も発せられない。叫ぶことでしか人を振り向かせることができない。伝えることができないのはとても苦しい。相手が読み取ろうとしてくれなければ、僕の想いは永遠に伝わらない。言葉を一生懸命覚えようとはするけど、そうしてるうちに僕は天国に行ってしまうらしい。 それでも僕の親は、僕を愛してくれた。なにもでき

          涙のゆく先

          夢を買う世の中

           会社と家との行き来で1日が終わる。その疲れを癒すために休日は寝て過ごして1週間が終わる。そんな世の中で、せめて寝る間だけでも良い夢を見ようと世界中の博士たちが奮闘した結果、夢を買える時代へとなりました。最初は直接人体に関わることだからと嫌煙されていたものの、需要が高まり、供給も高まり、1回の値段がお手頃になったために、みんなの日課へと昇格しました。  でもある日、そのみんなの日課が突然きれた時。人は自然と不安に飲み込まれます。今までの普通が普通じゃなくなった今、昔の普通に

          夢を買う世の中

          当たり前、雨

           いま、雨が降ってる。当たる物によって音を変え、私たちの触り心地をジメッとさせる。雨だから長い丈のスカートは止めよう、雨だから電車が遅延するかもしれないから少し早めに出よう、雨が与える影響は意外と大きい。今となっちゃ普通の顔して降ってきている雨だが、地球最初の雨の日に立ち会った人たちはどう思ったのだろう。もし自分がそれだったら、地球の外側にもう一つ層があり、そこには私たちのように何も知らない人たちが住んでいる。そして、その人たちが使った水が排水されたのが我々の雨となっていると

          当たり前、雨

          避暑地、図書館

           どうやって生計を立ててるのか分からない電気屋を右に曲がり、ファミマとセブンを通り過ぎたらゼリーの種類がやたらと豊富な小さなケーキ屋さんがあって、その分かれ道を古びた黄色い看板の喫茶店の方に進んでいったらお墓がある。突き当たりを右に進み、足が疲れた頃に左斜めに行く道を選択すると、すこし向かう先が競り上がってきてアキレス腱が伸びてきたら右手に見えるのが図書館だ。 3階建てになっており、現代図書を好む私は1階にそのまま入れば良いものの、手前に堂々と鎮座しているコンクリートの冷た

          避暑地、図書館

          失恋した、たい焼き

           失恋をしたところで、日常は何も変わらない。(あの人のことを本当に好きだったのかな?)と思ってみたり、出会う気のないマッチングアプリを入れてみたり、それで会話してみたり。彼に片思いを始めたのは"恋をしたかったから"だけであって、その時に出会ったのが"彼だった"だけなのだ。私が小学5年生の頃に片思いをしてた お兄ちゃんの友達で、上京した今もちょくちょく会っていた。彼は、私の気持ちなんて知ろうともしない代わりに、どんどん私のタイプの擬人化へと成長していく。先週の土曜日、また彼はフ

          失恋した、たい焼き