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芦原一郎
2020年4月25日 08:03
CHAPTER 1.1.1:使われる学問としての組織論 組織論の1つの特徴は、使う学問・知識の体系であるということです。1990年代のアメリカで組織論を体系化したチェスター・バーナードが、本質的には、「組織とは活動のための道具」と説いているように、組織が何かの目的を果たすために使われる道具だと考えられます。組織論が組織についてのいろいろな論であるならば、別の言い方をすれば、組織論の知識は道具とし
2020年4月21日 08:14
CHAPTER 1.1:組織論の目的「組織」という言葉とともに「組織論」という言葉も、最近では日常的にちらほら耳にすることがあると思います。たとえば、スポーツの場面で、「勝つための組織論を考えなければならない」とか、歴史を違った角度から見るような「織田信長の組織論」といったようなものです。 組織論あるいは組織というのは、言葉から何となくわかっていることもあると思いますが、実際に「それで、組織論
2020年4月20日 10:43
CHAPTER 1:組織論とはどのような学問か「幽霊の正体見たり枯れ尾花」ということわざがあります。恐怖や疑いの気持ちがあると、何でもないものでも恐ろしく感じてしまうという意味のことわざです。しかし反対に考えれば、一歩踏み出して幽霊と思えるものを見つめると、違った姿が見えてくるということでもあります。 組織というものも、「組織の力に負けた」「組織を利用する」というように何か大きな存在のように見
2020年4月19日 17:47
鈴木竜太教授の名著、「初めての経営学 経営組織論」を読み込みます。『経営の技法』で、儲けるためにリスク管理できる組織を検討しました。それを、経営組織論の観点から、体系的に検証します。リスク管理は、危機対策だけではありません。もっと日常的です。他方、会社は「儲ける」ために存在し、「儲ける」ことが社会に貢献することです。けれども「儲ける」ためにはリスクを取らなければなりません。しかも、博打で