HAPPYEND 感想
昨日観ました、HAPPYEND
メモ書きの容量で、感じたことをそのまんま。ネタバレ含む。
ユウタの母親が放ったその台詞がとても長い余韻を持って耳に残った。なにも考えてない、変わる気がない、未熟扱いされていたユウタは結果的に誰よりも早く一人暮らしを始めることになった。お金がなかったのか、仲間の付き合いが悪くなったからなのか、理由はわからないけど、ユウタは誰よりも早く好きを仕事にしていた。ユウタがバイトの話を仲間に話すシーンはなかった。
フミが乱暴に投げるその台詞がすごく嫌だった。確固たる自我があるような強いキャラクターだけど、誰かの同意/共感を求めずにはいられないその台詞に、彼女の無自覚な自信のなさが滲んでいるように思えた。それに対して少しの戸惑いを見せつつもスッと「うん」と言えてしまうコウにも腹が立った。
歩道橋でユウタがコウにそう言った冒頭、言わなかった末尾。バイト先の人の「遅刻しないで来れる?」に対してさえ『多分、』と馬鹿正直に答えるようなユウタだから。きっと、本当に愛してるから愛してると言ったんだろうなと思う。なんでもない日常の切れ端の中でそんな愛してるを言えてしまうようなユウタが、高校卒業の日の別れには言わなかった。ナチュラルで、重いシーンだった。
こうみると、なかなかユウタ贔屓な感想だなと思うけれど、誰も憎めない青春だったことはここできちんと書き留めよう。
なんで?と立ち止まる強さを年を重ねても持てる生き方をしたい。私のハッピーエンドってなんだろう。