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授業で扱う「計画書」の懸念点
社会福祉士の授業では、支援者の個別支援計画とか実習に向けた実習計画書などを授業で書くことがあります。
自分が学生時代から思っていたのですが、正直、苦手というか違和感のある演習メニューが多い。
演習であれば、事例を読んで支援計画を立てるんですけど、
本人の情報を自分で取らず、与えられたアセスメント情報で計画を立てる。追加情報が得られない。
実習計画書はもっと酷い。
実習先のホームページなどを見ただけで、実習先の事情などを考慮に入れず(この段階では実習先でのオリエンテーションというか事前訪問などをしていない)、ただ大学や学生として「こんなことを学びたい」とか「実習テーマ」なんかを一方的に考えて書く。
実習先で、させてもらえるかどうかもわからない。
オリエンテーションで実習先と学生が直接話して、計画を変更することもあります。
上記に共通するのは、見たこともない、臨場感を持たないまま計画を立てるということ。
個人的には、教育効果は薄いのではないかと思っています。
何回か前の教師教育学会のシンポジウムでも、教育実習の実習計画の問題点として指摘されていたので、実習分野は仕組み上、そうせざるを得ない状況なんだと思います。
では、演習の授業は、私の裁量で少し違うこともできるのではないかと思い、やっていることがあります。
それは、受講生同士で「改善したいと思っていること」、「人に言える範囲での悩み」というテーマでクライエントと支援者に分かれて、話を聞き、課題の整理表と個別支援計画を作成するというものです。
福祉的な課題でないかもしれませんが、コミュニケーションを取りながら、その方の情報を随時補足しながら(アセスメントを繰り返しながら)支援計画を立ててほしいと思うからです。
事例を用いた支援計画書の作成は、その後に1回するかしないか、ですかね。
あとは別のテーマでディスカッションしてもらっています。
これからも学生に学びの濃い時間を過ごしてもらうために創意工夫していきます。
本日は以上です。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました☆
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