ヒロインに励まされて「ミセス・ハリス、パリへ行く」
ミセス・ハリス、パリへ行く(2022)
2022年下半期、ニッチモサッチモいかず先が見えない仕事や介護に疲れ気味な私を励ましてくれてのは、いつものごとく映画のヒロイン。
昔から「女優好き」というのは自分でも認識していますが、最近は特に強くしなやかな女性映画が好きですね~シスターフッドものも。今年たくさん見た女性映画の感想を少しずつ書いていきます。
家政婦のミセス・ハリスが偶然見たDiorのオートクチュールのドレスに魅了され、パリのDior本店にドレスを買いに行く冒険物語。何度も挫けそうになりつつ夢を諦めないミセス・ハリスはチャーミングなレスリー・マンヴィル。
当時のディオールの数々のドレスにうっとりしたり、ミセス・ハリスを助けてくれる他人の親切が身に沁みて思わず何度も涙が…(わたしだけじゃなく両隣のシートの人も泣いてたから!)
「私たちは見えない女性(invisible women)」と言っていた家政婦がやがて自分の感性や自分のやり方に誇りをもって生きていくうちに、自分だけの存在価値を作り上げ、周囲の人ややがて異国のDiorのお針子や従業員たちと心を通わせるようになる。これって「おばさん力」ですよね(笑)
働くことや社会を変えていくことの大事さも描かれていて、単なるファンタジーだけじゃないところも大拍手でした。
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