夏休み、子どもと一緒に見たい映画(後編)
もっと映画を!もっと子どもたちと一緒に!
私にとって映画は、「多様性理解の先生」
大人と子どもと同じ目の高さで「さまざまな違い」を感じられるところがいい。
夏休み、子どもと一緒に見たい映画(後編)は、前編よりちょっと年上の子ども対象にしました。
前編はこちら↓
ディリリとパリの時間旅行(2018年製作、フランス、ドイツ、ベルギー)
たまにはディズニーやジブリ以外のアニメを。
フランス自慢の美しいアニメ、歴史上のアーティストが多数出演。
現実的な問題解決には、時に全く関係のない文化やアートの視点が必要だな、と感じることがあります。まさにそんな映画です。
ワンダー 君は太陽(2017年製作、アメリカ)
いろいろな境遇の人、立場の人が抱える悩みや痛みを丁寧に描いています。
さて、私はどの登場人物か?
難病児テーマは、ともすれば「知る人ぞ知るいい映画」みたいになりがちなところを、メジャー女優(ジュリア・ロバーツ)がサラッと演じたことがむしろ嬉しい。
チューバッカもいい味。「スターウォーズ」好きなお子さんにもぜひ。
500ページの夢の束(2017年製作、アメリカ)
自閉症の女の子のロードムービー。
自閉症の方々の社会の中での困り感がとても分かりやすく描かれています。
こちらは「スタートレック」好きのお子さんにもぜひ。
WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常(2014年製作、日本)
もともとの三浦しをんの原作が大好きでした。
「林業」というお仕事について知ることがなかなかないので、カッコイイ日本の林業に携わる人々を見てほしい。
舟を編む(2013年製作、日本)
こちらも、三浦しをんの原作が大好きでした。
つくづく「お仕事モノ」大好きな私。
「辞書」というものが、どれだけの歳月と手間暇をかけて作られているか。大海に勇気をもって漕ぎ出す小船になったような気持ちに。
わたしたち(2016年製作、韓国)
小学生の頃の自分を思い出させるだけでなく、温かく寄り添ってくれる映画。
違う国の子どもでも同じ気持ちを持っていることが、子どもにも伝わると思います。
怪物はささやく(2016年製作、アメリカ、スペイン)
かなりダークな世界ですが、だからこそ親子で一緒に見たい。
ダークな表現が時に心をいやす。
怖い、寂しい、にもグラデーションがあるのです。いろいろな気持ちを持っていてもいいのです。
映画 聲の形(2016年製作、日本)
京アニの名作です。
いじめの重く辛い描写があるので、気軽には見られない映画です。
偶然、当時高校生の息子と一緒にテレビで見ました。
見終わってから、
「すごくいろいろ考えたけど、何も言えないよ」と息子。
「私もおんなじ。何も言えない」
二人でしばらく黙りこくっていた、思い出。
どんな感想でも、自分の気持ちが一番大切
本を読んだ後、音楽を聴いた後、絵を見た後、映画を観た後に感想なんて、子どもは大人に言わなくったっていいのです。
そして、感じ方は自由。どんな気持ちを持ってもいい。
後になって、自分が誰かに伝えたくなったら自分で言えばいいし。
あれ?
そんな私は、なんでわざわざnoteに映画の感想文なんて書いてるんだ?
夏休みの宿題でもないのに…(笑)