「ハッピー・オールド・イヤー」自分の身勝手さを認めて前に進め
「ハッピー・オールド・イヤー」(2019年、タイ)です。考えさせられる、とてもいい映画でした。
新しい自分になるために断捨離
スウェーデンに留学しタイに帰ってきたジーンは、ミニマリストを目指し、家を改装してデザイン事務所にリノベすることを思い立つ。同居する母と兄を説得して断捨離することから始めようとするが…
実際にモノを捨て始めると出てくる出てくる、昔からの友人や元カレとの人間関係の悩みが。断捨離って自分自身や自分の過去と向き合う作業。わかっちゃいるけど、若いジーンは前に進みたいのだ。
「自分の身勝手さを認めて前に進め」
最初は自分のやりたいことだけを考えていたジーンですが、捨てたモノがきっかけで、次第に自分がいかに身勝手だったかに気づきます。
勇気を出して、元カレに返しそびれていたカメラを返しに行き、謝ります。そのシーンがすごくよくて、彼女の表情の変化をずーっと正面から撮っています。彼女の顔を見ていると私も心が痛かった。それは見覚えのある痛みだったからだよ?そして私はジーンのように謝れないかも。あぁ。
物語は、謝罪シーン以降も思わぬ展開がつづきます。ジーンの断捨離は、友人たちや元カレ、そして家族にも大きな影響を及ぼしていきます。
「自分の身勝手さを認めて前に進め」と言う辛辣な元カレのセリフ。私にもぐっさり刺さりました。イテテ…
ただ、あれだけ衝突したお母さんはどうなった?過去にとらわれて過去のなかに生きているお母さんのその後が気になる。。。
ジーン役のチュティモン・ジョンジャルーンスックジン
長い名前のタイの女優さん。美人というより理知的、表情も豊かではないが味わいがある。スタイルも抜群。白と黒で統一されたおしゃれな服も良く似合っていました。
ってか、タイ映画ってこんなにカッコイイんですね。インテリアや家具、楽器類、友人たちの服装などなど、どれもしゃれていて素敵。
ジーンのお兄さんや元カレの彼女ミ―も、優しくて美しい素敵な人たち。アジア映画いいなぁ。
あわせてオススメ映画
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チュティモン・ジョンジャルーンスックジンは、天才女子高校生役で主演しています。これも面白かった~
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「断捨離でモノと向き合うことで自分自身の人生と向き合う」テーマが同じでありながら、アジアと北欧の雰囲気はかなり違う。ヘルシンキの若者の生活ってこんな感じなんだ~とわかるのも新鮮でした。