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実験結果発表　（ゲームみたいなニュースサービスを作ってみる 16）

goke（ゴーク）

前回のふりかえり

どうも、gokeです。
前回はアイデアをまとめてましたが、その間に前々回のアンケート結果が集計できたので今回はアンケートに目を通していきます。

アンケート内容

こんな内容でアンケートを集めていました。

【 概要 】
ニュースをRPGっぽく読めるサイトを作ってみました。
現在必要最低限の機能のみ揃えた状態で、今後さらに開発を進めるか
実際にご利用いただいた方からの意見を参考に判断したいと考えています。
忌憚無きご意見をいただければ幸いです。

１）サービス（ https://road-to-kenja.com ）をLv.2になるまでご利用ください（メアドなどの登録なく3分程度で一通り使い終わります）
２）アンケートにお答えください


ここで回答者に伝えているポイントは２つです。
・「まだ未完成です」→改善点も教えてもらう
・「レベル2になるまで使ってみてから（プレイ時間は3分くらい）感想教えてね」→ひと通り体験してから回答してもらう

これに対して406の有効回答を得ました。
一応、

「ランダムに抽出した384件のデータを調査すれば、その結果は95%の確率で母集団全体と同等の傾向を示す」

という統計をあてにしているので406は十分な数と言えます。ただし、対象としているのはクラウドソーシングで報酬をもらっている方々なので属性は少し偏りがあります。

アンケート結果

「 このサービスが本格提供された場合の利用頻度を教えてください」
という質問に対しての回答がこちらです。

ちょうど全体の1/3の人が「もう使わない」と回答しています。
逆に2/3の人が「使うかも」と言ってくれています。
それぞれの理由を確認してみましょう。

「使わない」理由

「使わない」理由をまとめると何個かのカテゴリに分けることができました。

1)「ニュースサイト」としては不便
・もともとニュースに興味があるので、このアプリを立ち上げるより先にニュースサイトへアクセスしたほうが早いから。
・文字送りが遅くて面倒くさいし、ニュースサイトを普通に読んだ方が楽。
・ニュースをわざわざRPG感覚で読む手間や時間がない

2) コンテンツの不足
・情報を得るのに時間がかかる。詳細が確認できない。
・手間のわりに情報量が少ないから
・文字のみで、想像し辛い。

3) 体験に対する不満
・情報が出てくるまで長くてイライラするから
・文章を次に進めていく作業が手間に感じました。
・興味のないジョウホウも出てくるため、時間がかかりすぎます。

4) ゲームへの不満
・RPGらしさがあまりなかったから
・ドット絵を見ていると目が疲れます。レベルの意味がよくわからないです。

5) そもそもバグがあるっぽい
・ニュースがでなくてレベルもあがらないから。
・メッセージが止まった

ここでまとめた５つですが、
１と２〜５では大きな違いがあります。
２〜５は改善できる部分であるのに対して１はコンセプトそのものの問題であるという点です。
要するに「ニュースを読みたい俺にゲーム要素は必要ない」というユーザーに対してはどんなにコンテンツを充実させてもバグを修正してみ意味がないということです。

「毎日使う」

毎日使うと回答してくれた人たちの感想もまとめてみました。

1) 世界観がいい
・ドラクエの世界みたいで懐かしく思います。それに様々なニュースを読めて凄く良いと思います。
・ドラクエ世代の心をくすぐる
・初期ドラクエ世代、大好きなのでわくわくします。レベルが上がることで何か良いことが起きそう!ついつい経験値稼ぎをしたくなりそうです。

2) ゲームとニュースの組み合わせがいい
・ニュースは毎日みるから、ゲームになったら、よりみてしまうかも。
・いままであるものと、合わせワザで新しいビジネスをうまく再現できているかとおもいます。
・通勤中などの時間にスマホゲームをする感覚でニュースに触れられるなら、とても良い時間の使い方な気がするからです。

狙い通りに楽しんでくれた方々もいたので嬉しかったです。

一番大事な意見は・・・

こういうアンケートをとるとGOODとBADの両極端に目がいきがちですが、今回のアンケートで大事なのはそれ以外だと考えています。
もう一度アンケート結果をみてみると

こんな割合でした。
どんな層の人にも上記の割合が成り立つとすると、例えば1,000人にこのサービスを勧めると

・333人：使わない
・91人：使う
・576人：使うかも（週に２、３回は使うかも）

ということになります。
「使わない」の333人には「そもそもこのサービスのコンセプト自体が好きではない」人が含まれるためこの333人をどんなに説得してもユーザーにはなってもらえません。
それよりも「使うかも」と言ってくれている人たちの声に耳を傾けてサービスの改善を行った方が良さそうです。
さて、「使うかも」と答えてくれた方々のアンケートの結果を見てみます。

コンテンツの充実
・敵が出てきたときに読みたい情報が判らない上に内容が薄すぎる。
・もう少し幅広いジャンルがあると良い

ゲームの改善
・RPGのストーリーを面白くすれば、ゲームしながら情報が得られるメリットが楽しめると思いました。
・背景の明るさを少し押さえたり、レベルが上がったら可愛い雑貨とか装備があったらいいかも。
・フィールド上に何もないのがもったいないです。
・LVを上げるとどうなるのか気になる。敵モンスターやアイテムのような要素もあると面白いのでは。ビジネスやスポーツのカテゴリの中でも、自分の興味あるジャンルを更に指定できるようになるといいなと思う。
・ 音楽はつきますか？無ければ無いで必要ないと思いますが、ゲームっぽいだけに物足りなさも感じる人がいるかもしれません。
・ ＲＰＧのセリフは毎回同じものがデフォルトで、スキップもできないのでしょうか。長いものではありませんが、必要ないかもしれません。ニュースが知りたかったら、純粋な報道サイトをみればよいですから。
・ それでもゲーム感覚で面白かったのは「ぱっとしない名前じゃのう」とか言われたところで、思わずプッとしました。もしかしてむっとする人もいるかもしれませんが。
・ いっそゲームなら、好みのキーワードや条件を入れて、害のない範囲で面白ニュースを作成してくれるっていう機能なら楽しいかなと思いましたが、無限にあるでしょうから難しいことでしょうね。

以上のようにゲームに関する改善点をたくさんいただきました。
この全てにこたえるのは大変ですが、
方針を決めて計画していくのがいいでしょう。

ところで本当に「毎日使う」？

アンケートで「毎日使う」と答えてくれた37人の方々は本当に毎日使ってくれたのでしょうか？
こちらはGoogle Analyticsで表示したユーザー数です。
5月6日〜5月８日で値が大きいのはアンケートをとっていた期間だからです。その後、一気にガクッと下がって5月9日は2人、その後はずっと1人でした。

「しっかり改善されれば」という枕詞付きだったとは思いますが、それでも「毎日使う」と言ってくれた方々でさえも37人に1人しか継続してもらえないということです。

まとめ

16回に渡って実況してきましたがいかがだったでしょうか？
このシリーズではサービスを０から作るプロセスをお見せするために「賢者への道」というサービスを作ってみました。今後このサービスをどうするかは未定ですが何かのお役に立てればと思います。
コメントをいただいていましたので、本編内で省略していたコードなどは別の記事で番外編として公開しようと思います。

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