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読書日記|薔薇のしるべ

美しい本だと思った。
表紙の色合いや、タイトルの語感だけではなく作中の表現も。

あらすじにも惹かれた。

「薔薇が咲き始めます」
20年前に突如姿を消した友人からの謎めいた手紙に誘われ、たどり着いたのは薔薇の咲き誇る庭。
溢れる色彩と香りの中で、止まっていた時が狂おしく動きはじめる。
2人の女性と薔薇が交差し、紡がれる物語。

百合が好きなのでわくわくしながら届くのを待った。
百合は漫画でしか読んだことがなく小説は初めてだ。

目次を捲り終え、ほんとうに一番最初、
一文字目から好きなキャラクターの名前が出てきてどきっとした。(この本では犬だが)

どうでもいいことだがわたしにはどうでもよくなかった。

言葉選びや情景が、とても美しかった。
そして、怖さと重さを孕んだ美しさがあった。
儚さや切なさも。

忘れることはないだろう、と思うような印象の強い本になった。

これはわたしが初心者でまだまだ読書不足なのが原因なんだけれど、
難しかったりあまり馴染みのない漢字や単語が出てきて擬かしいと思った。情景も、結構複雑で想像し辛く感じた部分もある。
なので次に読むときは、それだけではなく登場人物の感情や思念、人物像まで理解を深めたいと思った。
少しテンポが悪いと思った部分もあったな。
とはいえ、好きな本の一つになりました。

おわり

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