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初めて他人に料理を教えた話
日本橋のとあるデパートの中のイタリアンで給仕係をしていた。買い物ついでに食べに来たマダムや観光客に大阪の寿司屋での経験を活かした、なれなれしい態度で接客していた。
案外評判は悪くなかったと思いたい。わざわざ会いに来てくれるお客さんも出てきてくれたし、特にある客層には絶大な信頼があった。
それは「外国人のお客さん」だった。
日常会話程度の英語は余裕で話せるし、少し調べれば英語のメニューもササッ
今よりもKYだった頃の話
まだまだ寿司屋に入ったばかりだった頃、仕込みとか教えてもらいながら毎日を忙しく過ごしていた。
その頃、大将からよく「もっとシュッとしろ」と怒られていた。関西独特の言い回しかどうかはわからないが、要するに「もっとうまく立ち回れ」ということでいいと思う。
いまいちピンと来ていなかったが、ある日やっと納得できる事例が起きた。
その日は日曜日でお客さんが早々にいなくなり、大将と2人で近所の飲み屋に行