人に優しい食文化〜フィンランドヴァンター国際空港
国際空港は、その国の玄関。
入国したことがなくても、トランジットで各国の空港だけを利用したことがある人もたくさんいると思います。
2021年スカイトラックス社の世界空港ランキングのトップ10には、羽田空港、成田空港、関西国際空港と日本の空港が3つもランクインされていて、日本人の私としては、とても喜ばしいことです。
日本の空港は、トイレが綺麗、空気・水がきれい、ユニバーサルデザイン、ショップやレストランのバラエティ、サービス、おもてなしなど、日本の良さが顕著に現れている空港だと思います。
空港はその国の顔!!
初めて踏み入れる新しい世界への入り口が空港だとすれば、どんな場所であって欲しいですか?
プライオリティ・パス
現在、日本からエストニアへの直行便はありません。
フィンランドのヴァンター国際空港は、日本とエストニアを繋ぐ重要な経由地点です。
「プライオリティ・パス」をご存知でしょうか。
「プライオリティ・パス」とは、140以上の国や地域、500以上の都市で1,200ヵ所以上の空港ラウンジをご利用いただける会員サービスのことです。
楽天プレミアムカードに入会すると、「プライオリティ・パス」を無料で申し込みできます。
空港のラウンジって、なんだか格好の良いビジネスマンや、上流階級の方々が、空港での待ち時間を有意義に過ごす場所で、私には縁がないものだと思っていましたが、楽天プレミアムの会員なら誰でも無料で利用できてしまいます。申し込みからカードが届くまでには時間がかかりますので、お早めに。
Aspire Lounge ヘルシンキ・ヴァンター空港
第二ターミナルの、ゲート27近くにある階段を上った2階にあります。
「プライオリティ・パス」を持っていれば、最大3時間ラウンジを無料で利用できます。シェンゲン圏内にあります。日本への帰国やシェンゲン圏外へ出かける際には、出国手続きがありますので、時間に余裕を持ってご利用ください。
最大の魅力は、なんと言っても食事が無料で食べられるというところです。
フィンランドの高いデザイン性
プライベート感があるのに開放的なソファ。
離陸する飛行機を間近で眺めながら、無料の食事とドリンクをゆったりと味わえる空間になっています。
北欧のフィンランドデザインと言えば、シンプルながら温もりを感じるデザインです。
自然と共に生きてきた人々の、美意識の高さを垣間見ることができます。
白、グレー、茶色などの落ち着いた色で統一されていて、なかなかくつろげます。
3時間なんて、あっという間ですよ。
1881年創業のガラスメーカーのiittala(イッタラ)は、日本でも有名です。
さりげなくボールやマグカップはイッタラでした。
シンプルなのに、重みがあり、高級感があるイッタラのガラスや陶器の食器は私も大好きです。
細かいところまでお洒落です。
すべての人に優しい食
注目していただきたいのは、食事の成分表です。
グルテンやラクトースフリーの表示、乳製品が使われていないことなどの表示がされています。
アレルギーによるものや、体質改善による食事制限をしている人たちに優しい食事を提供しています。
もちろん、すべて美味しいですし、フィンランドの食文化を味わうことができますが、食事に制限がある人たちが食べられる料理が当たり前のように並べられているところが素晴らしいのです。
フィンランドの玄関口、ヘルシンキ・ヴァンター空港は、すべての人に優しい食でお出迎えしてくれます🌿
番外編 フィンランド発祥のパン
これは、ライ麦粉で作られた生地に、ミルク粥が包まれた不思議なフィンランドのパンです。
お粥とパンなんて!!
絶対に初めて食べる組み合わせなはずなのに、何だかホッとする甘味で美味しい。
フィンランドの主食は、ジャガイモとライ麦パンですので、エストニアと同じです。
ライ麦パンは、普段私たちが食べる白い小麦粉のパンとは少し違います。
それはグルテンの量です。
小麦粉はグルテンを多く含むので、ふわふわもちもちとしたパンができますが、ライ麦粉はグルテンの量が少ないので、ずっしりとしているのと、イースト菌だけでなく乳酸菌の力が働いているので、独特な酸味を持ちます。
そして、なんと言っても栄養価が高くてヘルシーということでも、最近はライ麦粉を使用したパンが注目されています。
「グルテンフリー」の料理が多く存在するのと、それを実践する人たちが多く存在するのは、主食がライ麦パンというところも大きく影響していると考えます。
私のエストニア人の友だちも、グルテンフリーを取り入れています。
小麦のパンが主食である国や、麺類・粉物が大好きな日本人にとって、グルテン摂取を制限することはとても難しいですよね。
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