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◎120点のそうじ◎
子どもたちは掃除が大好きです。
今回は、
掃除当番の活動についてです◎
「かかりかつどつイノベーション」でもお話しましたが、掃除当番は係活動に含まれません。
子どもたちの意志とは関係なく、毎日しなければいけないこととして、役割分担されます。
クリエイティブさよりも、正確さや奉仕精神を要求される掃除当番。
面倒だとやりたくない子どももいるはず。
何より、したくないことをさせるのは
教師として1番辛いことですよね。
でも、本来子どもたちは掃除が大好きなんです。
きれいな教室は、
子どもたちの学習意欲にも繋がります。
子どもたちが楽しく進んで掃除当番に参加することは、学校生活でとっても大切なことです。
係活動との連携
係活動と連携することによって、当番活動だけでなく、子どもたちのクリエイティブな活動としての場になります。
私の学級には、ピカピカ係という係がありました。
「は組を学校で1番きれいな教室にする!」
子どもたちが考えた目標を持って活動をしていました。
毎週水曜日には、環境美化委員会による
「掃除チェック」がありました。
床のゴミや机の整頓など、項目ごとに点数をつけ、
学期末に点数の高かった上位3クラスを表彰してくれるということが行われていました。
「これで1位になったら、目標が達成できる!!」
幸いなことに、
目標達成条件が明確だったのです。
ここが重要!!
子どもたち自身が、
具体的に、どうなれば目標が達成できるのか。
目標は抽象的でなく、具現化や数値化でにるものを持つ必要があります。
目標の持ち方については、
こちらの記事に詳しく書いています。
・明確な目標達成条件
・係として自分のやるべきこと。
それらが子どもたちの意識にあれば、
あとは流れるまま。
「机の整列してください!」
「自分の役割が終わったら、手伝おう!」
「前は本棚が◯だったから、今日は氣をつけよう。」
「バケツの水を誰か流してきてください!!」
やる氣がやる氣を呼ぶ相乗効果。
当番としての「やらなければいけない活動」から、子どもたちが自由に表現できる「やりたい活動」になります。
こうして、1学期は一位になり、
「は組は本当に学校で1番きれいな教室になったね!!」
目標を達成した喜びと、”学校で1番きれいな教室”という称号を得た満足感に満ち溢れました。
2学期は3位。
そして3学期。
また1位になろうと子どもたちは毎日懸命に掃除に取り組みました。
120点のそうじ
そんな中、「120点のそうじ」という教材を道徳の時間に学習しました。
「もっときれいにするためにはどうしたら良いか」
子どもたちは、自分の場所だけでなく、他の場所の掃除をしたり、友だちを手伝ったりしていきます。
最後先生に、
「120点のそうじができたね。」
と褒められるといった内容でした。
掃除とは、
ゴミなどを取り除いて清潔にすることです。
基準としては、その場所がきれいになっていれば点数で言えば100点になります。
「100点と120点の掃除の違いとは何か」
100点と120点の違い
ここからは子どもたちの考えです。
「自分の場所と、他の場所もしている。」
「楽しんで掃除をしている。」
「協力している。」
「いつもより丁寧にしている。」
「嬉しい、がんばってよかったと思える掃除。」
きれいにする→100点
掃除活動としては、これで十分。
そう、これで十分なんですが
子どもたちがしたい掃除活動は、
その上を創造していました。
+α
楽しむ・協力・氣持ち→120点
子どもたちは、掃除が大好き!!
なんですよね◎
掃除の時間
さて、3学期の掃除チェックの結果は、
ドラムロール!!
ドコドコドコドコ‥‥‥ドン!
1位✨✨✨
見事、1位に返り咲きました。
きっと放課後、こっそり教室掃除をしている先生もいると思います。
私もその1人でした。
きれいな教室は子どもたちを取り巻く環境として、とても大切です。
1年間の実践を通じて、1年生でも、放課後に掃除をする必要もないほどになりました。
給食の時間と同様、
実は先生たちがとても氣にかけている活動であり、大切な時間です。
「これが正解」という指導はないと思います。
しかし、
その時間の中に、子どもたちが学べる環境をつくることはできます。
何より、掃除が大好きな子どもたちって
めっちゃ愛おしいですよね。