健康美について(3)、アルコールと糖尿病の関係
アルコールと糖尿病の関係
アルコールは糖尿病にも拍車をかけるようです。糖尿病を患っている人にとってアルコールはNGとされています。理由としてはアルコール飲料には糖質が含まれているからです。アルコールに含まれる糖質量はアルコールの種類により異なりますが、最も多い発泡酒で350ml あたり12.6gとなっています。次に多いのがビールで10.9gです。以降、梅酒グラス1杯(50ml)あたり10.4g。清酒1合あたり8.1g、ロゼワイングラス1杯あたり2.4gと続きます。このようにアルコールには糖質が含まれているため糖尿病の人は摂取を制限する必要があるのです。
ところで近年、「糖質ゼロ」「糖質オフ」といった表示をしたビールや発泡酒などの酒類がよく出回っています。では、これらのアルコールであれば飲んでもいいのでしょうか。実はそうではないのです。まず、「糖質ゼロ」と表示してあっても、糖質は「ゼロ」ではない点に注意が必要です。健康増進法に基づく栄養表示基準では、100mlあたりで糖質0.5g未満であれば「糖質ゼロ」と表示できるからです。つまり「糖質ゼロ」のアルコールであってもいくらかは糖質を取っているということになります。また、そもそも酒類には糖質だけでなくアルコールが含まれています。アルコールは糖質ではないものの高カロリーであることには変わりありません。アルコールは1g当たり7kcalです。一方砂糖は1gあたり4kcalですので、アルコールは砂糖よりも高カロリーということになります。したがって、糖質が抑えられたアルコールであってもアルコールそのものが高カロリーであるため、糖尿病の人にはお勧めできない、ということになるわけです。
またウエイトトレーニングにも悪影響を及ぼします。どんなに理想的なフォームやレップ数、セット数、インターバル、スピード等で筋肉に上手く刺激を入れられたとしても、例えば夕食にアルコールを飲めば、筋肥大に非常に重要な男性ホルモンであるテストステロンの分泌が抑えられ、同時にストレスホルモンであるコルチゾールを分泌させてしまいます。つまり筋肥大にダブルでブレーキをかけることになり、せっかくのトレーニングも「無駄」になってしまいます。「お酒を飲んでも筋肥大する人はいる」といった反論も出てきそうですが、「タバコを吸っても癌になるとは限らない」といった話しと同じかと思います。確かにそういう人もいます。しかし少なくともプラスに作用することはないと思います。自分で判断してください。