商品・ブランドネーミングの4大原則
おはようございます!
昨日に続いて商品ネーミング、ブランドネーミングについて書きました。
ではさっそく続きを^^
ネーミングには
①読みやすい
➁口に出して言いやすい
③耳で聞きやすい
④覚えやすい
という4つのネーミング基本原則と呼ばれるものがあります。
▼第一原則「読みやすいものであること」
私たちは、初めてあるまとまりのある文字に接するとき、瞬間にパッと、例えば4文字が一度に読めるのではなく頭の中で1文字ずつなぞっていって、それを繋げて一つの音の響きにしています。
つまり、私たちは頭の中で1文字ずつ音読するので、字数が多い商品名は、やはり一つの音の響きになるまでに時間がかかり不利になってしまうのです。
ネット広告もありますが、それにしても動画が主流の1つであり、従前通りテレビも媒体としては力を持っています。
そういった映像媒体を使った消費者へのアピールをする場合において、特にこの点には注意しなければなりません。
テレビ広告や動画広告では15~30秒コマーシャルが多いです。
その短い時間の中で、製品(パッケージ)を見せ、セリングメッセージを語りかけ、商品名を伝えるシーンを組み上げる必要があります。
非常に短い時間で、商品名を言ったり、サッとパッケージを見せることになります。
長い商品名だと視聴者は普通はそれを音読する時間がありません。
視覚的に読みとる余裕がありません。
結局、コマーシャルでは耳から脳の中に入るので(ラジオの場合は100%)、よほど、言いやすい、聞きやすいものでなければなりません。
ブランド名をロゴマークにするのは、ロゴマークによってブランドの文字を図形化し、イメージ記憶、つまり右脳に音の響きとともに直接覚え込ませ、次にロゴマークを見たときに、すぐにそのブランド全体を想起させようという狙いがあります。
したがって、ブランドネームがカタカナの場合には、できれば大体4文字ぐらいまでにするのが良いと言われています。
しかし多くの場合、4文字ぐらいだとほとんど先に登録されており、使える名称がほとんど残っていないのが実情です。
これは、4文字ぐらいまでのブランドを持ちたいという要求がいかに強いかを物語っていると言えます。
▼第二原則「口に出して言いやすいものであること」
マーケティングの究極的な狙いは、使用した製品に満足した顧客が、繰り返し、繰り返し、購入し使用してくれることです。
つまりプロダクトマネージャーの狙いというのは、いかに多くの顧客から反復購入をしてもらえるかということにあります。
反復購入をする際には、セルフ方式の販売店以外では、必ず指名買いとなります。
家庭では「〇〇を買っておいてくれ」と会話で指名されるし、店頭では「〇〇はありませんか」と指名されますよね。
指名購入をより多く獲得するには、商品名が口に出して言いやすいものである必要があります。
言いにくいものであると、とっさには指名しにくいので、言いやすい商品にスイッチされてしまうリスクがあります。
特に、年配の女性が店頭で指名する際、発音が困難であったり、言い出しにくいものであったりすると、とっさに言いやすい他のブランドに言い代えられかねません。
したがって、カタカナばかりで名前をつける場合には、読みやすく、字数の少ないものほど有利になります。
できるだけ短くして口に出して言いやすいものが望ましいです。
よく売れる製品にはいわゆる省略名がつくことがあります。
ドラゴンクエストはドラクエ、モンスターハンターはモンハンとゲームでも言い換えられています。
サントリーオールドはダルマ、マグドナルドはマック(関東では)、セブンイレブンはセブンなどと呼ばれていますね。
どんな言い換えをされるか、言い換えが考えやすいかといったことまで想定してネーミングを考えておくべきです。
これらがPOPで書かれたり、チラシに入ったり、ネットで書かれたり、言われるようになったら大成功です。
▼第三原則「耳で聞きやすいこと」
多くの消費者に愛されるためには、商品名やブランドネームはぜひとも明確な音節を持った言葉で構成した方が良いです。
受け手にとって聞きとりやすいということは音声的にハッキリと聞き取れるということです。
発声した方が「あ」といったら、正しく「あ」と聞き取れなければなりません。
発声した人から受声する人へ発声された通りに届く音になっていなければなりません。
どんな点に留意すれば声の聞こえ具合がよくなるのかを突き詰めていくと、これには2つの要因にたどり着きます。
①はっきり聞こえるかどうか
➁強い響きを持っているか
ということです。
はっきり聞こえなければならないけれども、もし、その音の響きが弱いものであると聞こえ具合は悪くなります。
逆に、強い響きを持っている音でも、明確に聞き分けてもらえなければ、ブランド名や商品名が何であるのかわからないということになってしまいます。
具体的には、はっきりと聞こえ、しかも強い響きを持っている音声を作るには、次の2つの要素が必要です。
第一要素「大開き母音を使う」
口を大開きにしないと言えない「あ」が一番はっきり聞こえる母音です。
まず、はっきり聞こえるようにするためには、一番はっきり聞こえる「あ」を使いましょう。
それら対して、中開き母音の「お」とか「え」は中ぐらいしか口が開かないので、その分だけはっきり聞こえなくなります。
小開きの母音の「い」や「う」というのは、口を小さく開けてしか出せない音ですから、これらが一番聞き取りにくいです。
よって、できるだけ大開き母音を使うということが原則の1つになります。
第二要素「強い響きの子音を使う」
次に強い響きを持っていなければならないということへの対処になります。これは子音の話になります。
子音には有声音と無声音とがあり、有声音というのは、K、P、T、S、H、KY、SH、CHなど、のどぼとけのところに震えがこないものです。
のどぼとけに震えがくるM、N、R、Y、W、B、D、G、Z、MY、NY、RYなどの有声音は、のどで摩擦をする分だけ外に対して弱い響きになります。
のどに抵抗のかからない無声音は、100%アウトプットされるから、その分だけ響きが強くなります。
▼第4原則「覚えやすいものであること」
世の中には数多の製品があり、それらには一つ一つ必ず商品名がついています。
いくら覚えようとしても全部覚えることは到底不可能です。
覚えようとする意欲のない人は、絶対に覚えませんね。
そういう人々に対して、我が製品の名前を覚え込ませようとするのには、記憶させやすいものであることが重要な条件になります。
やはり短く簡潔なものであるほど記憶させやすいです。
そしてまた、どんな商品なのか性能、効能が想起しやすい連想しやすいネーミングであれはあるほど、これは達成されやすいです。
「それは何で、どう良いか」ということを言い表している商品名を考えるというのを、私はオススメしています!
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