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ひろのぶと株式会社のロゴデザインは、どのように考えて生まれたのか。/BEE STAFF COMPANY 〜5
2022年3月17日。
我が親愛なる友、田中泰延が社長をつとめる、ひろのぶと株式会社が創立2周年を迎えた。
そして、ティザーサイトが公開され、ひろのぶと株式会社とはどんな会社なのか、そして、これから何をやろうとしている会社なのかが世間に発表された。
いよいよ、これまでにない出版社の、ひろのぶさんと加藤順彦さんによる新たな挑戦が始まるのだ。
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2021年3月17日。
ちょうど一年前のことだ。
ひろのぶと株式会社が創立1周年を迎えた日。
ひろのぶさんから、会社のロゴデザインとwebサイトデザインの相談を受けた。クリエイティブディレクター拝命の場が、twitterのタイムライン上だったのは初めてだ。そしてもちろん、オファーにいらん写真がついてきたのも初めてだ。
‼︎‼︎‼︎ https://t.co/vBMkmbvGMm
— 上田 豪 (@go_ueda) March 16, 2021
そして後日。
ひろのぶさんから、
どんな思いでこの会社を立ち上げたのか、
この会社はこれから何をやりたいと思っているのか、
8月に刊行予定の自身2冊目となる本の執筆がまったくといっていいほど進まないのはなぜか、I*ZONEがいかに素晴らしいか、
よっちゃんといえば酢イカなどと、
さすがは元電通の広告マンらしい、とってもわかりやすい、デザインするためにはもう充分すぎるオリエンを受けた。
さて、どうデザインしようか。
具体的にデザインを始める前に、俺が必ずやることがある。
頭の中を整理するためのブレスト。といっても誰かとそれをするわけじゃない。打ち合わせの内容をあらためてメモをしつつ、ひとりで壁打ちをするのだ。ただ、念のために言っておくが友達はいるんだ。ひとりでやるフェーズなだけだ。
その時のひとり壁打ちの内容(メモより抜粋)が以下になる。
これを見てもらえれば、どういうことを考えてデザインをし始めたのかがわかってもらえると思う。
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[ひろのぶと株式会社メモ]
◎ロゴデザイン
文字とともに歩んできた田中泰延の人生が、出版社に行き着いたことを考えると、会社のロゴは文字ロゴとして成立させたい。
→ただし、田中泰延の情報発信がtwitter中心と考えると、アイコンに活用できる記号化しやすいマークは必要。
出版する書籍の背幅で小さいサイズで使用しても視認できるシンプルなマークは必要。
名刺などステーショナリー関係への展開を考えると、和文ロゴ、英文ロゴ、それぞれ作っておくべき。
◎デザイントーン
→田中泰延のイメージとデザインイメージの親和性重要。親近感と信頼感は担保したいが、堅すぎず柔らかすぎず。かわいいよりはかっこいい感じか。古くならないデザイン。決して胡散臭くなってはいけない。これまでにないかたちの新しい出版社を、文字ロゴとしてどう表現するか。
→仲間たちとつくるという思想がこの出版社の最大の価値。
「と」または「&」をどう解釈し、どう表現するかでデザインが見えてきそうな気もする。
◎和文ロゴ
ひろのぶと株式会社
→ひらがなと漢字の割合・変形率/曲線のかたまりと直線のかたまり
画数の違いによるバランス/英文ロゴと組んだ場合の親和性
◎英文ロゴ
ひろのぶと株式会社の英文表記はHironobu & Co.
→TIFFANY&CO.のようなハイブランドイメージか?
パロディにはしない。万が一ひろのぶさんがやりたがっても阻止。
間違いなく怒られるから。
◎ブランドカラー
ブランドのメインカラーは黒。書籍の墨のインクのイメージとして。
さらに、田中泰延はいつも黒い服を着ている。
これまでの出版業界の常識を黒く塗りつぶす意味。永ちゃんか。
→ただ、この先の展開を考えると黒だけではなくサブカラーの設定は必要。
◎webサイト
→デザインの新鮮さや、初見の驚きを作ることは大事にしたい。
出版社のwebサイトで黒背景はいいんじゃないか。
本文タテ組み。可能か。うまく制御できるか。石井くんに相談だ。
いずれ本の直販が可能な仕組み。別サイトへは飛ばしたくない。
シェアしやすい仕組み。シェアしたくなる仕組み。
webサイトへの導線をどう作るか。
公式SNSとの連携。イベント(オンライン/オフライン)
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まずはロゴをどうにかしなくてはならない。ロゴのデザインができなければ当然webサイトのデザインもできないのだ。
この壁打ち内容を基本に置きながら、ロゴデザインの試行錯誤を重ねた。
だがしかし、思うようなデザインがなかなかできなかった。友の会社のイメージを作るという使命の重さに、力みすぎているのかもしれない。
一度素直にシンプルに考えようと、何気なく落書きをした絵を眺めていたその時、気づいてしまったのだ。
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あ、本を読んでる人が & に見えるかも……。
& を、本を読んでいる人に見立ててデザインできそうじゃん。
もっというと & のフォルム自体が田中 泰延っぽいじゃん。
っていうか、この一文字で会社の価値をすべて表せるじゃん。天才か。
その発見をしたら、あとは早かった。
自分の思い描くイメージに近づくよう、ベースとなるフォントを吟味し、文字を組み、文字のひとつひとつのフォルムを修正したり大きさのバランスを取り直したり。具体的にどこをどうやったかは各自調査。
そして作ったロゴがこうなった。
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2021年7月。
プレゼンの日。
ひろのぶさん、加藤順彦さん、山田恵子さんへ、このロゴデザインを含む複数のデザインを提案。
満場一致で、このロゴが世の中に出ることが決まりました。
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と、いうわけで、
ひろのぶと株式会社は3年目を迎え、いよいよ出版に取り組みます。
出版の概要については、
●公式webサイト
そして、
●Twitter https://twitter.com/hironobutnk
●note https://note.com/hironobuto
●YouTube https://youtu.be/eS3YX9t2cKk
●Facebook https://www.facebook.com/HironobuandCo
でお知らせします。(フォローやブックマーク、よろしくお願いします)
みなさんと、本をつくる。
みなさんと、読書体験をつくる。
みなさんと、作家をつくる。
みなさんと、価値をつくる。
これから、ひろのぶと、つくってください。
※おまけ
ロゴデザインの際には、こんな検証もしています。
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